帝王 251 ページ34
烏野：和久谷南
１９：２０
縁下「(クソっ、！)」
自分が入ってから点差が縮まっている
あぁ、俺は皆の足を引っ張っていると焦る気持ちで空回りしてばかり
今の自分の技術で大地さんに適うわけがない
縁下「(…そんなの当たり前だ)」
だからこそ「俺にしかできない事」をやるんだ
コートに立った以上、逃げる為の言い訳は何の意味もない
それに逃げる方があとからしんどいって事を知ってる
縁下「サッ、来ォオオい！」
───
──
─
──1年前の夏休み
“普通”の高校生なら、やれバイトだやれ遊びだで楽しい夏休みが送れていただろう
一繋「まだだ。拾うまでだ」
縁下「はあ…ッはァ、」
じゃあ“普通”ってなんだ？
夏の暑さで蒸した体育館、そこで行われる練習中にそんな事を考えた
地獄の様なキツさに脳がやられたんだと思う
大量の汗をかいて体育館に這いつくばる毎日は、想像していた高校生活とはかけ離れていた
一繋「よし、これ拾ったらラストだ」
縁下「はッはい…、！」
一繋「いくぞ！」
これでラスト、そんな甘い言葉を聞いて動く俺はこの先強くなれる人間じゃない
自分でもわかってる
それでもこの地獄が終わるなら物凄く嬉しかった
縁下「はァ…っ、グッ！(ボッ」
なんとか拾えたボール
でも拾えただけでAパスとは言い難いそれに、烏養監督はため息をついて「次！」と終わらせた
半分呆れられたのだろうけど、終わった嬉しさが勝りヘロヘロと壁に寄りかかって次の奴の練習を見た
一繋「すぐ起て！」
『はい、ッ』
“そいつ”は一つ一つの動作に漏れがなく丁寧
誰がどう見ても「上手い」と言うプレイ
一繋「いいぞ！そのまま20本追加！」
『はいッ、』
澤村「頑張れ“A”！」
黒川「最後まで集中力切らすな！」
それもそのはず
“A”と言われたあの少年は【コート場の帝王】だ
中学生で史上初の四冠を2年連続成し遂げた、鬼学のキャプテンで絶対的エース
「帝人 A」
そんな奴がこんな所にいるとは思いもしなかった
まさか同じ高校・同じコートで練習するなんて
まぁ実力は言わずもがな天と地の差程かけ離れていたけど
縁下「(てか俺があと20本追加されたら絶対吐く…)」
『はァ…』
縁下「(ビクッ)」
そんな“帝人”への第一印象は「燃えるような紅い瞳が怖い奴」だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 639人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青めがね エレン(プロフ) - 赤城 仁科さん» ありがとうございます！自分も二口くんと絡ませるのめっちゃ好きなのでこれからも絡ませていきたいと思います( ´∀` )これからも宜しくお願いします！！ (2020年10月29日 23時) (
レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
赤城 仁科 - 個人的に二口くんとの絡み大好きです。応援してます！ (2020年10月29日 21時) (レス) id: 72b7118d1c (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - zeroさん» ご指摘ありがとうございます！自分も何気縁下との絡みめちゃくちゃ推してるんですよ( ^ω^ )これからも応援よろしくお願い致します！ (2020年10月18日 1時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
zero(プロフ) - 帝王227のところで 限り→鍵ではないのかなって思うところがありました。そして……めっちゃ楽しませてもらってます！縁下との絡み好きです。熟年夫婦2組目って思っちゃいました (2020年9月13日 20時) (レス) id: 5f414d1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
青めがね エレン(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに直しました！！ (2020年9月1日 19時) (レス) id: 1d378f5d2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青めがね エレン
| 作成日時：2016年3月19日 16時
