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「ごめんね〜、うちの団員が。アイツ教育係って嫌かな?もし嫌なら言ってよ!私がついてあげるよ!」
「あ…いや、平気です。」
確かにユノ君は下の民ではあるけど私もそうだった
それにウィリアムも………
「あの…ありがとうございました。」
ユノ君は真っ直ぐの目で私を見ながらお礼を伝えてきた
「別にお礼言わせるためにキミを助けたわけじゃないし気にしなくていいよ。」
「あの…一つ伺ってもいいですか。」
「んー?なにー?」
「さっき元…下民って言ってたのは…」
やっぱあの言い方するとそう聞こえるよねぇ
「私も小さい頃は恵外界にいたの。親は私が小さい内に捨てたのさ。…ずっと独りだったよ。」
ユノ君は真剣に聞いてくれている
「そんな時にウィリアムと出会った。最初はずっと独りでいる私を気にかけた人が話しかけに来たのかと思ったわ。周りはそんな人ばかりだったから。」
「ヴァンジャンス団長が…」
を詳しく言うと彼に悪いからあまり詳しくは言えないけど……
「…ま、そんなこんなで小さい頃にウィリアムに助けてもらって私は今ここの団で活躍出来てるの。」
「そう…だったんですね。」
なんか嫌なこと聞いてすいません、と謝ってくる
「だから私も下民とか貴族とか気にしないの。ウィリアムが気にせず助けてくれたから。んでもってああいう風に差別をしようとする人は大嫌いなの!」
あいつらのユノ君を見る目が嫌い
昔私が大人たちに見せられていた目だったから
「あぁでもこれだけは言っておかなきゃ…」
「…っ?」
少しユノ君の肩が上がった
「私は別に差別とかはしないわ。だけど決して信用しているわけでもないから。私が信用しているのはウィリアムとユリウス様だけ。だからこそ…2人に何かしたら…承知しないから。」
「…っ!!」
魔力は基本隠してるし今も抑えている方だ
別にさっきみたくイラついているわけじゃないけどこれだけは新人にも言っておかなければいけない
今までの試験生の中でもウィリアムや私の魔法を狙うやつ、ウィリアムを好意で狙ってくるやつ、魔法帝に恨みを持って狙ってくるやつがいっぱいいた
ユノ君も決して信用はしていない…
私はウィリアムとユリウス様以外は信用しない。
…絶対に。
「んふふ…でも私は味方を傷付けたりはしないよ。ウィリアムを裏切らなければね。」
ニコッと微笑みながら先を急ぐことに
「あの…」
「ん?なーに?」
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青い目の宝石さん(プロフ) - アメリアさん» コメありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!これからも精進していきますのでよろしくお願いします〜(*'ω') (2020年12月10日 7時) (レス) id: c88fb3b6cd (このIDを非表示/違反報告)
アメリア(プロフ) - めっちゃ楽しい物語ですね!!物語の進むテンポがとても見やすくて、、! 更新頑張って下さい!次の話を楽しみにしてます!! (2020年12月10日 7時) (レス) id: 2b297179dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青い目の宝石さん | 作成日時:2020年12月4日 19時