『元』 地味女の逆襲

逆襲35 心のモヤ ページ36

家に帰っても、心を覆う黒いもやはさらに広がり私の心を支配する。

本来なら唯一なにもかも忘れてくつろげる場所が、今だけ命を奪う大山に思えた。



単にイライラしてるのとはちょっと違う。

なんていうか…

突然道に濃い霧がかかってら手探りで道を探すも目的地さえわからないから道の探しようがないといったところだ。



普通の子ならイケメンに告白されれば迷わずOKし、その日の夜は有頂天になる。


けど今の私はそんなこと絶対しない。



人を見た目で判断して気に入らない奴は潰す奴らなんかと





裏の顔を知られずにのうのうとスター気取りしてる奴らなんかと





私は絶対付き合わない。





「わかってないのね何も…まぁ、わかってほしくもないけど……」



あいつらが興味あるのは今の私。

もし私が正体を明かせば彼らは絶望ーーーー

もしくは掌を返して私をまたいじめるか。
そう、あの時と同じように………





どっちでもいいけどね。

だって私はあいつらが大嫌いだから。



氷室辰也ーーーー




あいつは彼らの中でも特に憎い。




今思えばあの時の私がバカらしく思える。





「バカバカしい…もう忘れよう」





結局心のモヤモヤは晴れないまま、私は床に就いたのだった………

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