『元』 地味女の逆襲

逆襲12 ページ13

お母さんに言われた通りお米をといで、お風呂から上がった。

今はドライヤーで髪を乾かしている。




「じゃあ部屋戻るか」

ドライヤーを元の位置に戻し、私は部屋に戻った。









パチッ


電気をつけ、携帯で音楽を流す。

そう、ストレッチのため。
毎日お風呂上がりにストレッチをするのが私の日課なのだ。


床に座り、両脚を180度に開く。そしてそのまま前にゆっくりと倒していく。

(よかった…固くなってなくて)

Jazzもやってるから、我ながら柔らかさには自信がある。

胸が床につき、ベターッと身体が完全に倒れた状態のまま、私は考えを巡らせていた。









(ここまで長いようであっという間だったなぁ…)


学校で、ブスと言われていじめられて。

毎日がつらくてたまらなかった。

小学校の卒業式の日に決めたんだ。

可愛いくなって、絶対にあいつらを見返してやるって。

中学に上がってから何か新しいことを始めようと思って…そこで出会ったのがストリートダンスだった。









脚は開いたまま上半身を左右に倒し、最後はスピリッツ、そう前後開脚で終わる。


「そろそろ寝るか」









私は電気を消して、ベッドに潜り込む。

明日も授業だけど頑張ろう。そう思って眠りについた。









明日も普通に授業を受けて終わりだと



そう思ってた。






でも、このときの私は知る由もなかった。







この後から……いや、今日のあいつらの会話の時点で、波乱がすぐそこまで迫ってたことをーーーーーー。

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