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空は海のように青く透き通り雲一つない良い天気の中私は母上と兄ちゃんと手を繋ぎその後ろで父上が笑顔で見守っている
なんて幸せなんだろう、夢じゃなきゃいいのにな。
「……んん」
うっすら目を開けると私はまだ沖田の背中の中にいた、私が起きたことに気づいた沖田が額に汗をかきながら罵声を浴びせられた
「こんなくそ暑い中よく寝れんな、やっぱりちび雌豚は格が違いやすぜ、まったく。これだからちび雌豚は。」
「うるさいぞハゲ。いやハゲろよハゲ。ってかチビじゃないし、読者の方に謝れハゲ」
「…クソ、てか最後のは言っちゃいけないやつでさァ」
はいはいと適当に流し言い合をしているといつの間にか屯所についた
「おかえ…って沖田隊長!とAさん?何してるんですか、もしかして…あぁでも …」
門の前に立っていた山崎が驚いた表情で私と沖田を見上げながら独り言を言っていた
とりあえずめんどくさいので山崎やほかの隊士達を無視し私の部屋に向かう途中怪訝そうな目付きで沖田を見る土方さんに会った
「……おい総悟、いくらお前がこいつのことを嫌ってても怪我はさせちゃだめだろ」
「死ね土方」 どがぁぁあん!
いやいやいやいやバズーカーどこから出したの私おぶられてるのに、さすが(仮)土方暗殺者。恐ろしいわ。
「てめええ!総悟あっぶねぇえだろ!殺す気かっ!」
「…チッ。そのまま死んじまえば良かったのに」
「全部聞こえてんぞ、てめぇ。」
いつものくだりを見た私は呆れながら早く行こうよと言い土方さんに一礼してその場を離れた
「沖田ありがとね、助かった」
私の部屋まで着くと沖田は私を背中からおろし座らせてくれた
「……おう、まああんまり動くんじゃねェぞ」
と言い残し部屋から出ていくのかと思うとあ、そうだと切り出し包帯と湿布を器用な手で貼って巻いていった
沖田の手、結構ゴツゴツしてるんだな、やっぱり男なんだコイツ。
なんて思ってるといつの間にか終わっていたことに気づき
「ありがとう、さっきより楽になった!」
「それはそれは何よりなこった。また何か必要な物とかあったら言いなせェ。あ、あと夕方の会議忘れんじゃねェぞ、じゃあなぽんこつ、いやとんこつくん。」
「調子のんなとっと〇ハゲ太郎」
と言うとははっと笑い私の部屋から出ていった
なーんか最近の沖田は妙に優しくて調子狂うな
そんなことを思いながら沖田が巻いてくれた足首を見ていた
会議まではあともう少し。そろそろ行かなきゃ
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作者名:あおさ | 作成日時:2019年5月29日 22時