第13話 ページ14
「あ、アラーム鳴った。」
スマホに設定したアラームを削除する。
午前1時45分。
微かに震える身体を落ち着かせようと手を強く握った
みーもふみんな準備できてる〜?
もふからLINEが来る。
普段だったらふざけて適当なAA送るのに、5分かけて送信できたのは簡素な短文。しかも誤字してる。
それは他3人も同じらしいけど。
りる速くパソコン前大気セントもう恥じるで!、
意味不明なりるのメッセージを最後に私達はVRメガネをつけてマウスをクリックした。
ようこそ、仮想社会へ!
私はアバターの姿で椅子以外何もない空間にいた。
_ゲートをくぐってください。
指示に従うと、半透明のタッチパネルが目の前に現れる
Cエリア、と書かれたパネルに恐る恐る指を近づけた。
少しだけ第2関節を伸ばす。
一瞬で消えた、プラスチックのような触感。
目を開けた時。恐ろしいほど綺麗な夜景の中にいた。
「みーちゃ〜!クロちゃ〜!みんな〜!どこ〜!」
「あっ雪菜!」
声のする方に駆け寄る。
一瞬その方向には自室だと壁があったことを思い出したが、別に何もぶつからなかった。
「クロちゃだー!!アバターかわいいよー!」
「あんがと、雪菜もね。」
次々に合流していく私達。
初めて手を繋いで、抱きしめあった。
「あい思ったより背低いんだけど〜!」
「もふは予想通りのチビ。」
背比べしたりいたずらしあったりする。
アバターは現実の人間みたいで、それは
仲良し女子高生5人組、と言われても疑わない程だった。
脳内にあれがフラッシュバックする。
帰ったらリアルで生きなければいけない。
「ずっとこのままでいたい。」
「ん?どうしたのクロネコちゃん。寂しい?
実験終わって適用されたらまたすぐ会えるよ?」
あいちゃんが私の背中に手を置いて微笑む。
「違っ・・・!」
なんで、甘えようと思ったのかは分からない。
目頭が熱くなって、それを隠そうと目元を強く擦った。
足に力が入んなくて座り込む。
「クロちゃ、なんでも話聞くからね!」
「あたし達はここにいるよ〜大丈夫だよ〜。」
「無理せんでいいんよ?わがまま言ってええ。」
「大丈夫だよ、大丈夫。」
みんながしゃがんで私と目線を合わせた。
目があった4人は優しく微笑んでくれて。
知らないままだったはずの温かさ。
この
みたい。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
43人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっしゅどぽてと(プロフ) - 雪兎さん» コメントありがとうございます!人気ジャンル書いた方が手っ取り早く上位なれますもんね仕方ない。あと自傷はもう懲り懲りなのでお1人でどうぞ(自業自得) (2023年2月26日 18時) (レス) @page35 id: 5c8ee76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎 - 俺占ツクのやつ大体同じパターンだからそこまで気に入って無いんですけど、こういうのは好きです。鬱作品は素晴らしいですね。疲れたら一緒にリ,スカでも…(うわ俺キッッショ…) (2023年2月19日 1時) (レス) @page39 id: d89776f955 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅどぽてと(プロフ) - そらさん» 把握感謝です(?)だいぶ長いですが、気長に待っていただけると幸いです・・・。 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5c8ee76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
そら - 把握です( ˙-˙ )さみしいですが、更新待ってます! (2023年1月28日 21時) (レス) @page35 id: 9fac198113 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅどぽてと(プロフ) - 小雲そらさん» コメントありがとうございます!お褒めいただき光栄です✨亀更新ですが頑張ります・・・。 (2022年12月20日 6時) (レス) id: 5c8ee76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ