ページ32
煉獄関。
鬼道丸に変わり帝王となった鬼獅子はいともたやすく参加者の命を奪っていた。
そんな鬼獅子に勝負を挑むは、死んだはずの鬼道丸。
その正体は鬼道丸の面を被った坂田銀時である。
そうして始まる鬼獅子と鬼道丸の勝負。
鬼獅子は戦闘民族故に鬼道丸には圧倒的不利と思われたこの勝負、坂田銀時の折れぬ魂により鬼獅子は敗北する。
「おいデカブツ」
「こんなもんじゃ俺の魂は折れねーよ」
坂田銀時の目は、本物の侍の目だった。
鬼獅子が破れたことにより逆上する天人達に攻撃を仕掛けたのは、
「ひとーつ、人の世の生き血をすすり」
「ふたーつ、不埒な悪行三昧」
「えーみーっつ、みみ…み、みだらな人妻を…」
「「違うわァァァ!!」」
「銀ちゃん、みっつミルキーはパパの味ヨ」
「ママの味だァァァ!!違う違う!みーっつ、醜い浮世の鬼を!」
えー、仕切り直して。
「た、退治してくれよう!万事屋銀ちゃん見参!!」
そうして天人を蹴散らしていく。
それは怒涛の勢いで、天人たちは為す術もない。
次々と倒していく様子に「何だコイツら」と溢す天人に後ろから刀が突きつけられた。
「理解できねーか」
刀を向けるは沖田総悟。
彼も侍の目をして天人に詰め寄った。
「今時弔い合戦なんざ、しかも人斬りのためだぜィ?
得るもんなんざ何もねェ、分かってんだ。分かってんだよんなこたァ。」
「だけどここで動かねーと」
「自分が自分じゃなくなるんでィ」
天人は焦りながらも「こんなことをして許されると思っているのか」と揺さぶった。
「俺たちのバックに誰がいるのか知らねーのか」
沖田は不敵に笑った。
「さァ?見当もつかねーや、一体誰でィ」
次の瞬間、黒服の男達が辺りを囲い一斉に刀を向ける。
突然のことに戸惑う天人の首に刀が触れた。
「てめーらの後ろに誰がついてるって?」
女の声。正体は局長に指示を仰がずとも隊士を動かせる真選組管理官、芹沢A。
「僕たち、真選組だよ〜」
低い男の声。目つきの悪い、鬼の副長と恐れられる真選組副長、土方十四郎。
「あらら、おっかない人がついてるんだねィ」
先程から刀を向ける男。真選組一と言われる刀の使い手、真選組一番隊隊長、沖田総悟。
「ヤベェ幕府の犬だ、ズラかれェ!!」と一斉に逃げ惑う天人達に万事屋と真選組の刀が降り下ろされた。
341人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時