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「いやー奇遇ですねィ
今日はオフでやることもねーし、大好きな格闘技を見に来てたんでさァ。しかし旦那方も格闘技がお好きだったとは…
俺はとくに女子格闘技が好きでしてねィ。女どもが醜い表情でつかみあってるトコなんて爆笑もんでさァ」
「なんちゅーサディスティックな楽しみ方してんの!?」
格闘技大会終了後、鳥居近くで私達はここに来た経緯を話していた。
「Aはなんで総一郎君といんの?デートなら銀さん許さないけど」
「デートじゃねーし。ちょっとこれから用事があるだけだし。」
「旦那、総悟でさァ」
お前は私の父親か。
坂田はなんでそんなに恋愛脳なんだ。
……さて、そろそろ行くか。
私は沖田クンとアイコンタクトをして同時に立ち上がった。
「それより旦那方、暇ならちょいと付き合いませんか?もっと面白ェ見せ物が見れるトコがあるんですがねィ」
「面白い見せ物?」
アこれ沖田クン坂田達を巻き込むつもりだな
「まァ付いてくらァ分かりまさァ」
路地が入り組んだ先にある、法整備の行き届いていない治安の悪い町外れ。
「オイオイどこだよココ?悪の組織のアジトじゃねェのか?」
「アジトじゃねぇ。ここは裏世界の住人たちの社交場さ。」
私達はさらに深く進んでゆく。
「ここじゃあ、表の一般市民は見ることの出来ない
奥深く、開けた所に出るとそこには大勢の観客が歓声を浴びせていた。
「こいつァ………地下競技場?」
ぽかんとする坂田達に私から説明を引き継いだ沖田クンが口を開く。
「煉獄関…………」
屈強な男たちが武器を片手に向き合う。
「ここで行われているのは」
一瞬の静寂の後、お互いが斬りかかった。
「正真正銘の」
片方の男は血を吐き倒れ、勝者に歓声が送られる。
「殺し合いでさァ」
「こんなことが…」
「賭け試合か……」
そう、ここは行き場を無くした浪人たちがその命を賭けて斬り合う場。
そしてその裏には汚い権力と金___すなわち幕府の闇がとぐろを巻いている。
「明らかに違法じゃないですか。沖田さんAさん、アンタそれでも役人ですか?」
「メガネ君、役人だからこそ此処には手が出せねーんだ」
「ここで動く金は莫大だ。残念ながら人間の欲ってのは、権力の大きさに比例するもんでさァ。」
眼光を鋭くさせた坂田は沖田クンに詰め寄った。
「
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時