ひとつかみ ページ10
手を伸ばして、手を伸ばして、手を伸ばして。
それでも届かないものはある。
それでも届かない人がいる。
待ってくれ、なんて言葉は聞いてくれない。
助けてくれ、なんて言葉は聞いてくれない。
教えてくれ、はどうだろう……言ったことがない。
「お前のはありきたりなんだよ」
「また俺のモノマネか?」
「それで俺に届こうなんて、よく言えたな」
そんな言葉ばかりが降ってくる。
スコールのごとく、流星のごとく。
正しい言葉ばかりが降ってくる。
恩恵のごとく、月光のごとく。
ところで、人には限界というものがあるらしい。
俺は、そんなもの自分の意思でどうとでもなると思っていたタチなんだけど。
やっぱり限界ってのは厄介だ。特に感情の限界は。
「ならアンタが俺を引っ張りあげろよ、センセイ!」
なんて叫んでしまったのだから。
その時のあの人の顔。見たか?見てない?あぁそう。
写真に撮りゃ良かったぜ。首からぶら下げたコイツで、一枚、パチリってさ。見せてやりたかった。
《待ってました》
そんな声が聞こえるかの様だった。つーか言われた。
ホントに最悪だ。こんな状況を『悪くない』なんて考えてる俺も、最悪だ。
さて、今日も精々足掻くとしよう。
伝説なあの人と、その後継者の俺。
そんな俺たちの成長記。
噛み付くような、星空とともに。
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星空/噛みつく/風景写真
最後にそのまんまお題を入れちゃいました。だって伝わらないかもなって……
はい、言い訳はしません。ごめんなさい。
伝説の写真部員だった顧問の先生と、その教え子君のお話。切磋琢磨の青春もの!書いてみたい!
書けない!!!!
次回!
「写真甲子園」「優勝記念パーティー」
の2本でお送りします、お楽しみに!(続きません)
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スピカ(プロフ) - あの作品…とても良いとは思っていたけどこんな風に小説化するとは…語彙力高い! (2019年11月12日 10時) (レス) id: 107a705257 (このIDを非表示/違反報告)
冴(プロフ) - なんか……素敵!どこがいいとは言えないです語彙力よ来い。面白いので頑張って下さい! (2019年10月27日 18時) (レス) id: cd880b444a (このIDを非表示/違反報告)
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