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3(緑茶餅) ページ6

…あぁ、嫌な予感だけはしたんだ。

「…ディスベアー、援護頼む」

「了解です」

壊れた人形の気配を感じる、そして私は自分の手にあった剣を鞘から抜き、思いっきり人形の腹に刺す。そして思いっきり投げる。

それだけで壊れたら本当に凄い事だろう。私は化け物だと思うよ。

でもそんな簡単に壊れることはなく、
人形は「…ヒヒヒヒヒヒヒ」と笑うだけでこちらに向かってきた。

「炎(熱)属性の攻撃打っ放すから火の用心頼む」

「理解です、水魔法で援護開始!これより準備を開始です!」

人形はこちらに向かって攻撃をする。

何とか刃で受け止め、呪文を唱える。

「…ハルハールサイカ!!!(炎(熱)の剣(訳))」

炎(熱)属性は少し苦手だが、今回ばかりはあまちゃんでいたら本気で死ぬんだろう。

炎が剣を覆い、熱が伝わってくる。

人形の腹にもう1度刺し、ぶん投げる。

「シャラール〜!」

人形に直接大量の水を打っていくディスベアー。

暫く沈黙が続き、やっとこ安心した…はずだが、

「…ヒヒ……ヒヒヒヒヒヒヒ……」

「…ねぇ死にませんよ」

「…んなのヒヒヒヒヒヒヒとか言ってる時点で分かってるわ」

「豚の丸焼きにしてやりますです」

「アレの肉多分腐ってるからやめとけやめとけ」

「それもそうです。…でも次はどうするんです?このままだと永遠に続きますです…」

「どうするったって……あ」

「い?」

「う?」

「え?」

「お?」

「じゃなくて、この人形はもしかしたら操られて動いてると思うんだ。きっとこの館の中にいるはずだ。」
「親玉ですね!あれ?でも…こいつは?」
「しばらくの間、鬼ごっこだ」

「これが鬼ごっこですか…」

「多分そうだろうな…あぁ〜…マジでどうしよう、明日筋肉痛だよ…」

「運動はいつもしてるのにどうしてです?」

「私の筋力は運動に向いてないからだよ分かってるなら聞くな」

「それもそうですね!」

「…はぁ」

「…ヒヒヒヒヒヒヒ…!!!」

そしてあちらの体制が整った所で私達は地下の階段を二段飛ばしでかけて行く。

人形はどうやら浮いて追いかけているらしく、後ろを見る暇は私たちにはあまり無い。

…くそ、どうしたら親玉を見つけられるんだよ…!!!

そう思っていた時、ディスベアーは口を開いた

「ホープ、まだもう一体居る」

勿論それはディスベアーの意味通りの発言だった。

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作者名:碧色と緑茶餅 | 作成日時:2017年7月13日 15時

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