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25(碧色) ページ49

そんなディスベアーの様子を見てみんなぽかーんとしている。

唐突すぎて、勢いがありすぎて、みんなどう反応すればいいのかわからなくなったんだろう。

ディスベアーがオロオロとし始めたのを見て、なんか反応しないとなあとシオンが口を開くと、シオンが声を発す前にアラジンの声が部屋に響いた。

「僕も知りたいと思ってるよ」

「え?」

ディスベアーがアラジンを見る

「僕も、ホープおねえさんのこともっと知りたいとおもってるよ。でも僕は僕の事もホープおねえさんに知ってほしい。だからこの話はみんなが集まっている時にしないかい?」

「あ!そうだね!ちょうど私もその話しようとしてたの!2日目になるのに自己紹介すらしてないから、明日集まって自己紹介とか質問大会とかしようって!」

クレアも思い出したかのように口を開いた。

「さんせーい!明日集まって自己紹介!それいいね!そこでホープたんの歌聴けたら最高だよね〜」

シオンもそう言った。

他のティトス、ユナン、ジュダルは黙っているが、その表情は肯定しているような顔をしていた。

ディスベアーはホッとしたように息を吐く。

_____

クレアはそんな中でも考え事をしていた。シオンの事。

シオンは私に何を隠してる?ホープたんが泣いて私を慰めてきた。きっと私に深い関係や影響がある事のはずなのに、どうして何も話してくれないんだろう?

否、どうして話してくれないのって、理由は一つしかない。話したくないから。話したくないから話さないんだ。

私はシオンがした事、何があったのか、どうして体が元に戻ったのか、そもそもどうして脆くなったのか、聞きたいことは色々あるけど

シオンが話したくないのなら、私はそれを聞かない。私が話を聞けば、シオンはきっと傷つくのだろう。ならば私はシオンを守るため、事情を聞かない。

ここまで考え終わる頃には、みんなの会話も終わり就寝準備をし始めていた。

クレアはふうと息を吐く。

朝、シオンが血を吐く前にティトスと話していた内容を思い出して若干頬を赤らめ、布団の中に潜り込んだ。

今日は色々ありすぎた。

いや、今日も色々ありすぎた。

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作者名:碧色と緑茶餅 | 作成日時:2017年7月13日 15時

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