22(緑茶餅) ページ44
「…やっぱりダメ！！！！！！」
そう言って女の人をおもいっきり後ろから突き落とす。
その衝撃でその人衣服から何かが落ちたような気がしたが今はそんなのどうでもいい。
僕は隠し持っていたナイフをその人に向ける。
「…そ、そんなもの向けたって…意味無いわ。だって貴方は所詮、ただの人間。私に歯向かうことは出来ないわ。」
女の人は少し動揺してる様だが、僕はその倍だった。
ジュダルさんは何かしようとしてたが、とりあえず館に行った。けど何かを伝える、というより、なにか昨日盗み聞きしてしまい、その本人にそれを伝えに行くという感じなのか。
分からない…でも。
女の人はいきなり立ち上がり、落としたものも拾わず逃げていった。
「っ！！！」
追いかけようとしたが、その先にはホープが立っていた。
ホープは今怒っている。それはつまり僕に対してだろう。
「…そこのおばさん。動くな。1歩でも動いてみろ。斬るぞ」
かなり低い声でそう言ってきた。
「…ホー、プ……」
「ディスベアー、後で話がある。」
これは説教くらうやつだと知ったこの瞬間、もう逃げられないと思った。
「…なんで私に刃を向けるの？私は何もしてないわよ？」
そうヘラヘラしながら言う女の人。
「……そう、何もしてない。そっか。それだけ？何もしてないなんて嘘ついて、本当は過去に何かしたんでしょ？もっと酷いこと、したんでしょ？」
「無関係のガキが私の何が分かるの」
カチンときたのか、ホープはその女の人の腹＿＿＿＿＿を刺さずに、髪を綺麗バッサリ斬った。
ホープが見た先には、シオンさんがいたからだ。
「あら…、刺さないの？」
「…刺したいのはやまやまだけど、別に僕があんたに1番恨みを持ってる訳じゃないから。」
そう言って下に落ちていた女の人のものであろう器具を
ホープは破壊した
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作者名：碧色と緑茶餅 | 作成日時：2017年7月13日 15時
