10(緑茶餅) ページ20
「〜……なぁ、下降りたいんだが…」
体力はほぼ回復したから早くディスベアーの顔が見たくなった。
「まだダメだよ、もう少しだけここにいておくれ」
「なんで…もう充分にいただろ…?」
呆れ半分でそう言った後、アラジンは顔を近づける。
「僕はまだ足りないかなあ……ねぇおねいさんまだここにいて?」
あぁ辞めてくださいこんなショタこの世に存在してたまるもんですかああああああああ…
「アラジンマジでもう今身が持たないからやめてください……」
「おねいさん身が持たないとか言ってたりするともっといじめたくなるんだけどだめかな?」
「人の話聞かんかああああああああ!!!」
「わぁああっ?!」
私はとうとう(恥ずかしさの)限界を達した様なので間違えてショタを押し倒しちゃいましたてへぺろ
「…あ」
私は勿論。フリーズした
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「…石…石…石……ふえええええ…石……」
案の定僕は半泣き、もう本当に頑張って作った石が台無しになった感じがする…
「泣くな、お前は餓鬼かよ」
「石いいっ…!頑張ったのに…!!1人で内緒で…ホープに喜んでもらおうと…ふえええええ…!!!」
ホープが見たらきっと喜ぶよね、そう思って徹夜で頑張った石。
別にシオンさんが悪いわけじゃない。
魔力をここに注ぎ込んだ私が悪い。ただそれだけだけど…。
石が壊れちゃ本当に作るのが嫌になる。
あの森にまた資源をとって戻らないと行けない。
それだけは避けたかったのに…
「…だ、大丈夫…?」
「…粉々に壊れたな…それにしても綺麗だったのに…」
僕は床にばらけた水晶玉の欠片を集める。
魔法で浮かせて、机の上に置いた。
「魔法で何とかならねぇのか?こういうの」
呆れてるジュダルさんはそう言ったが、それだとちゃんとした達成感が味わえない。
それだけは嫌だ。
「…自分の力で作ったものこそ、自分だけにしか分からない達成感がくるもん…また頑張って作らなきゃです……」
「ディスベアーちゃん……」
心配しながら僕をみるクレアたん。
僕は水晶玉の欠片を小さなコップの中に入れ、水に浸しに行った。
暫くの間、誰かがドアを叩く音が聞こえた。
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作者名:碧色と緑茶餅 | 作成日時:2017年7月13日 15時