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涼介side





ずっとずっと、一人で走り続けて、
ゴールもすぐそこだっていうとき。





『次の主題歌、お前のソロだから。』





ソロデビューだ、おめでとう、なんて





涼「…ぁあ、」





.





じゃあ俺、なんのために今まで頑張ってたの?





.





思ってたのはゴールでもなんでもない、
そんなのまだまだ先だったとか、
今更そう言われた気がして。





俺、もう走れないや。





どんなに頑張っても俺の名前しか売れないなら、
もう頑張れない。





それに、1人だけソロでデビューなんて、
他のメンバーはどう思うだろうか?





…結局見捨てるんだなって
思われて終わるのか。





また真っ暗になった未来に、
もう笑顔でいる自分の姿が想像出来なかった。





.





せめて嫌だと、否定してくれたら良かったのに。





大「すげぇじゃん!」





雄「俺ならすぐに受けるけどなー」





それを伝えた時、誰も嫌そうな顔なんてしなかった。





涼「…嫌じゃないの?」





大「自慢のメンバーがソロで歌うんだよ?

そこからJUMPの名前も
知ってもらえるかもしれないし」





雄「そんなんで悩まなくていいのに」





.

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作者名:Jasper | 作成日時:2019年3月15日 13時

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