うみとゆき -tkin- (ページ4)

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──2014──

涼介side

侑｢涼介、大丈夫？｣

涼｢え？｣

侑｢またドラマ決まったでしょ。

…休み、全然ないみたいだから｣

涼｢…大丈夫だって｣

嘘

全然大丈夫じゃない。

でも人に弱みを見せたくない性格のせいで、
もはや一人で山積みの仕事を
こなすことしか出来なかった。

こんなに沢山メンバーが居るのに、
仕事があるのはほぼ俺だけ。

だから、俺が頑張るしかない。

気が遠くなるような長い台詞も
寝る間も惜しんで覚えて

ステージでは誰よりも視線が集まる真ん中で
必死になって踊って。

それも全部、このグループの為だと思ってたから。

俺がもらったチャンスは、
このグループを売るためのチャンス。

だから逃しちゃいけない、
絶対に無駄にしちゃいけないって

涼｢次のドラマの主題歌、
JUMPで歌わせてもらえるかもしれないでしょ？

そしたらもっと、JUMPのこと世間の人に
知ってもらえると思うから｣

その為だけに、ボロボロの精神と心を無視して
死ぬ気で働くしかなかった。

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