酔いｶﾚ。短編集

002. ページ19

・



「うあ〜、気持ち悪くなってきたわー」



『大丈夫？？』




すると、電話越しから
車のクラクションの音が聞こえる。




『ちょっと、廉…大丈夫？！』





「………だめ。」



『へ？』



「迎えに来て。」




こんな夜中に、彼氏でもない相手の為に
息を切らして走ってる。



私は、廉を甘やかしすぎてる。





・



『はぁ…はあ…廉…。』



「んあ、Aだ〜！」



『立てる？』



「おんぶ〜」




『それは出来ないから、肩につかまって？ね？』




「うふふ、はぁ〜い。」




なんとか、廉を連れて家へ戻る。




『廉、シャワー浴びて来て。』



「わかってるー」



『玄関で靴下脱がないの！』




「厳しいって〜」



『いいから、早く！洗濯機に入れて！』



なんとか言うことを聞いてくれて
お風呂に入った廉。



鼻歌歌ってるし…。



可愛いとか思っちゃうから
きっと君が好きなんだろう。



ベッドに横になると、今すぐにでも眠れそうな睡魔が襲う。

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