【尾形夢】其の遊女は祝福したい (ページ1)

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未明ページ1

性行為は嫌いだ。正直、あんなのの何が良いのかわからない。男はいいよな、上手い下手関係なく腰振ってれば良くなれるんだもんな！この間、半年付き合った恋人に鮪だと言って振られた。いや、アンタが独りよがりなパオパオしてるのが悪いんじゃん。まあ、最中退屈すぎて二次元の世界に浸ってた私も悪いけどさあ、はぁ。
「尾形とウコチャヌプコロするんだったらいいのに…」
不意に口を突いて出た言葉に、後から感情が追い付いた。否、百之助殿は高潔な御方だ！そんなことを濫りに口にしてはならない！最低だ、俺って…。限界ヲタク特有のクソデカ感情、と云うべきか、己のあってはならない欲望に対し必死で抵抗する。ふと、棚の上に飾ってあるフォゼ尾と目が合った。無垢な瞳が不思議そうに此方を見つめている。ふいいいいい～ごめんなさいごめんなさい……
でも本当に、相手が尾形なら超イイだろうね、絶対。いくらあの方でも出すもん出したら“そう”はなるんだろうけどさ。
「転生してきてくれないかなあ。それか私が会いに行くか。」
先程の脳内会議で疲労を覚えたのだろうか、そう呟くと力尽きたように瞼が重く落ちた。

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