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第157話 ページ25

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数日後――鴉が持ってきた手紙は珠世さんからだった。

…もしかして、これ、

恐る恐る手紙を読み、私は屋敷を飛び出た。



『(まさか…このタイミングとはなぁ…)』



無我夢中で手紙に書かれた場所へ向かっていた途中。それは、突然だった…――。

ドォオォン!



『!?』



次々に倒れてくる木々を避け、日輪刀を抜いて構えれば、流石〜。とパチパチと拍手の音が聴こえる。



『…この間の…』

「そうだよ、今日はお迎えに上がったんだ、"サガシモノ"のお嬢さん。あ、僕は朱焔(あかも)。よろしく」

『…殺す』

「わあ、凄い殺気」



と、鬼の頸を斬ろうと地面を蹴り、距離を近づけた時、ゾクリと背筋が凍るような感覚。



「あの方の為に、君を人間には戻させないから」

『(コイツ…っ!)』



と、空中で朱焔の技を躱し、一旦降りて体勢を立て直す。



「ん〜、何かあったのかなあ?どうも揺らいでたものがなくなったみたい」

『……』

「凄いなあ、精神力も柱くらいになればやっぱり並じゃないよな」

『お前の頸は斬る。それで、私は人間に戻る』

「ふーん…。まあ人間に戻ったところで、お嬢さんみたいな稀血は永遠に狙われ続けるだろうけど」

『そんなの、覚悟の上で刀を振ってるよ。

氷の呼吸 肆ノ型 氷肌玉骨』



技を出し、距離を取るように走り出せば、追いかけてくる朱焔。



「おっ、なになに?鬼ごっこする?」

『…!(…リアル鬼ごっこ…)』



…って、そうじゃない。そんなしょうもないこと考えてる暇ないから私!((



「いいよ別に。すぐ終わっちゃいそうだけど」

『!!』



朱焔が手を翳せば、ヒュンッと頬を何かが掠る。

…何だ…?鳥…。



「気をつけてね、爆ぜるよ」

『っ!?』



駆け抜けた鳥が目の前で弾ける。



『(まともに喰らったら即死じゃないのあれ…)』

「わかった?僕が本気出せば、君の四肢を捥ぐのも簡単だよ」

『…氷の呼吸 伍ノ型 氷霧』

「!(霧…成程…)」

『(一瞬だけ見えた、鳥の中心にある火のタネ…アイツの血鬼術の能力は差し詰め炎を操る何か…それなら空気を冷やすまで…!)』

「(思ってたより頭が回る…厄介って言われてただけあるなぁ。あの猗窩座さんも手こずったみたいだし)」



見晴らしの良い拓けた場所まで走り、そこで鬼と間合いを取る。



『…力づくで退いてもらう』

「うーん、思ってたより面倒だ」

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たくあん(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!!(*´`*)嬉しいです!( ; ; )かなりの話数なのに!( ; ; )ありがとうございます!続編でも頑張ります!(*^^*) (2019年11月6日 12時) (レス) id: 217fb630d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - コメ失礼します!一気読みしちゃうくらい面白かったです!続きを楽しみに待っています\(^o^)/ (2019年11月5日 23時) (レス) id: 22b40083c6 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - こね子さん» コメントありがとうございます!!めっちゃ嬉しい( ; ; )楽しんで頂けてよかったです!更新頑張ります!(*^_^*) (2019年11月1日 12時) (レス) id: 9978d450db (このIDを非表示/違反報告)
こね子 - すんごく面白いです!!今日、1話から一気読みさせて頂きましたが!先の展開が読めなくて続きが気になって仕方ない!!笑 更新楽しみに待ってます! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 22b40083c6 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ゆりかもめさん» コメントありがとうございます!(*^^*)めちゃくちゃ嬉しいです!!( ; ; )リクエストもありがとうございます!余裕が出てきたら書かせていただきますね!!(*^^*) (2019年10月27日 19時) (レス) id: 4fbafed690 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年8月9日 0時

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