第128話 ページ42
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『…と、言う訳で、私が鬼殺隊であるのは恐らく勘づかれてます。ここが藤の花の家だとバレてるわけではありませんが…』
「そ、そうか…」
『とにかく、今夜中に出てください。禿の子達や他の遊女も連れて』
「Aさんはどうするの？」
『私は残ります。多分、もう既に"仕掛け"られてるので』
簪を抜き、髪を下ろして奥さんに返す。
『…この家を守ることは出来ませんが、あなた方の命の保証は致します』
「「！」」
『私は鬼殺隊の柱です。必ずお守りします』
そう言い切ると、わかりました。とすぐに部屋を出て静かに他の人達を起こしていく2人。
『…さて、部屋に戻るか…』
ゆったりとした足取りで部屋へ戻ると、まだ包の中に入ったままの贈り物。
何となく、皆が出るまでは開けてはいけない気がして。
…まぁ、本人が直接見張ってたら終わりだけど、そんな雰囲気も気配もない。
『(確信がないから簡単には手が出せないんだ…)』
と、包と睨めっこをしていれば、コンコン、と控え目に襖を叩かれ、はい。と返事をして、部屋から顔を覗かせる。
「Aさん、私達は先に出ます…どうか…お気をつけて…」
『はい、大丈夫です。ありがとうございます』
小声でそう答え、彼女たちが去ったのを確認してから、包を開ければ、派手な帯が入っていた。
『……』
そのまま帯に触れず、包に巻いたまま、距離を取って隠しておいた日輪刀を手にして、帯を斬り刻めば、嫌な雰囲気は消えた。
『(やっぱり、こちらの動向を探るためのものだったんだ…)』
「…あんた…やっぱり鬼狩りだったのね……」
『(喋った…!?)』
「ふふ……顔は覚えたわよ…藤雪…絶対逃がさない…!!」
『(マズイな…！)』
着ていた着物を適当に動きやすいように崩し、刀と羽織を持って家を飛び出る。
…成る可く被害を出さないようにしないと…!!
物陰に隠れながら、相手の出方を見計らっていれば、トンッ…と屋根に舞い降りるのはゆらゆらと髪を揺らす蕨姫花魁の姿。
「誰も居ないじゃない…小賢しい…！」
『(やっぱり蕨姫花魁だった…)』
「絶対逃がさないわよ…!!」
ダン！と彼女が地団駄を踏めばガラガラガラ!!と一気に崩れていく家屋。
『！』
ズキン、と頭が痛むと思ったら記憶が流れる。
『"…悪いけど、"柱"の力舐めないでよ"』
そう言って立つ自分の周りには崩れた屋根と家具があった。
『(…家…あれは私の…)』
「A」
『…っ!?』
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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (
レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話！夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます！！(*´-`*) シンプル！笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです！ (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます！！更新頑張っていきます！（*＾＾*）ああああ、ご指摘ありがとうございます（ ; ; ）すみません（ ; ; ）すぐ訂正します（ ; ; ） (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たくあん | 作成日時：2019年7月13日 18時
