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第127話 ページ41

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花魁道中も終わり、千ぐさ屋に戻ろうとしていた時、



『(なんか妙な雰囲気だな…)』



そう思いチラリと振り返るも、特に何もなく、いつもの吉原の景色が広がっている。



『(後でまきをさんに連絡取ってみよう…)』



そう思い歩き出した時だった、



「藤雪」

『!』

「ちょっとお待ちなさいな、少しお話しましょう」



声掛けられてから存在に気づいた。

…殺気もなかった、本当に、声をかけられるまで、気づかなかった…。



『(間違いない…こいつ…鬼だ…)』

「ねえ、千ぐさ屋から抜けて、京極屋へいらっしゃい」

『…え?』

「ウチの方がもっと貴女を綺麗に出来る。もっと着飾ってあげられる。お金もきっと今より増えるわ。悪い話ではないでしょう?」



そう言って微笑む蕨姫花魁は冷たい雰囲気だった。



『(もう気づかれた…?いや、とりあえず監視下に置きたいのだろうけど…)

…すみません、蕨姫花魁。私、千ぐさ屋の楼主には本当に感謝しているんです。だから、千ぐさ屋からは出られません』

「話なら通してあげましょうか?」

『いえ、本当に。例え、経営困難になったとしても、私はあのお店に居続けます。私は、千ぐさ屋の藤雪ですから』



やんわりと断りを入れれば、ゾクリと背筋が凍った。



『(…これ、は…私への…明確な殺意…)』

「…貴女は、綺麗なの」

『…ッ』



スっと私の頬を撫でる蕨姫花魁は、目を細め妖艶に微笑む。

思わずゴクリと喉を鳴らすと、小さく笑いを零した。



「よく見ると綺麗より、可愛いわね。また会いましょう?」

『…はい、また、お茶でもしましょう』



私も微笑みそう返すと、蕨姫花魁はどこかへ行った。



『…はぁ……』



大きく息を吐き、千ぐさ屋へと足早に戻る。



『(とりあえず千ぐさ屋の人達の安全確保だ。それと天元さんとまきをさんに連絡取って、すぐにでも吉原を出よう)』



私が長居する必要はない。天元さんを呼んで彼女の動向をもっと確実にしないと本当に危険だ。



『(下弦ならまだしも、恐らく上弦だ。慎重にいかなきゃ確実に狩られる…)』



千ぐさ屋へ戻ると、藤雪花魁〜!と禿の子が何かを持って来た。



『どうしたの?』

「蕨姫花魁から贈り物だよ!」

『………部屋に置いといてくれる?私、楼主と奥さんとお話があるの』

「はーい!」

『…急がなきゃ』

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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