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第14話 ページ16

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「そうか。戦うことにしたんだね」

『はい。お館様のご厚意、有難く思います。ですが、やはり私は…この手で守れるものは守りたいです…』



大切な人を失わないよう、悪いモノから傷つけられないよう。今度こそ私が、きちんと守るんだ。



「気をつけるんだよ、A。また顔を見せに来ておくれ」

『はい!』



お館様の元を後にし、蝶屋敷へと戻れば、しのぶさんが待っていた。



「あ、Aさん、丁度いいところに。今日は休暇ですので薬草を集めに出ます。部屋に置いてる着物はAさんのなのでよかったらそれを着て出掛けてくださいね」



気分転換も大事ですから。とふわりと微笑むしのぶさんに、思わず赤面する。

…ほわっ…かわっ…可愛い……。



「傷は帰ってきてから見ますね」

『は、はい!いってらっしゃいませ!』



と、しのぶさんを見送り部屋へ向かえば、そこに待っていたのは、



『!?(か、カナヲちゃん…!?だよな…!?原作の時よりちょっとおぼこいけど…)』

「……」



無言でニコニコと微笑むカナヲちゃん。

…うーむ、確かにこれはコミュニケーションを取るのに困るな。隠の人すげえな。



『あ、あの……え?』



声を掛けようとすれば、着物を持ちこちらへと歩み寄って来る。



『えッ、ちょ、あの、待って…うひゃああ!』



…しのぶさん、どこが"よかったら着て"なんでしょうか。カナヲちゃんに何と言えばこんな無理やり着替えさせられるのでしょうか…。

――着付けも済み、何故か髪の毛まで結ってくれたカナヲちゃんにお礼を言えば、カナヲちゃんはどこかへ行った。



『(とりあえず蝶屋敷の中散歩してみるか…)』



と、動きづらい着物のまま蝶屋敷を散策していれば、広い中庭が見えた。

なんとなく、ふらっと庭へ出れば、真っ白な雪が深深と降っている。



『(寒いとは思ってたけど…雪、降ってたんだ…)』



ふぅ、と息を吐けば見える白い息。



『(なんだか心地いいな、雪って…雨とは違う…氷の呼吸使うからかなあ…)』



目を瞑り、シィ…と呼吸を使う。

…そう言えば、全集中"常中"…柱への入口だったっけ。



『(普段から普通に出来てるのは多分、師範のお陰だ。あの地獄みたいな特訓で当たり前になってたんだ…)』



そして、それを…その"限界"を超えれば、



『(あの時みたく、一時的に……ん?)』



視線を感じ、そちらへ向けばじっとこちらを見ていたのは



『(天元さんだ…)……キレイ』

「…あ?」

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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

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