かわった人を発見しました【御幸一也】

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水「唐突に聞くけどさ。御幸君てAのこと、好きなの？」

御「！？」



















横目でちらっと見てきた水月





その少し鋭くなった目つきに、目線に

全て見透かされた気になる
































御「……だったら？」

水「え？」

御「もしそうだって言ったら、どうする？」


















そう言うと、水月はキョトンとした後、

前に視線をうつして、マジかー、と呟いた






















水「やっぱりそうだったんだな。」

御「おう。」

水「あーマジかー。」

御「…俺、負ける気ねーから。」

水「そんなの、俺だって。」























くしゃっと笑った水月には

どこか少し、儚さがあって。









少し申し訳ない気にはなったけれど









俺だってやすやすと水月にAを譲る気はないし
































背中の温もりが妙に気持ちよくて

Aのたてる寝息すら、愛しく感じる






















そんな幸せに浸っていると、

その温もりが背中からパッと消えた




















御「え、あ！おい！水月！」

水「御幸君、ご苦労さま！こっからは俺が運ぶから！それじゃあ！」









ヒョイっとAを背負うと、

足取り軽やかに去っていった
























ポツンと一人、取り残された俺









まだAに触れていたかった、という変態的な妄想と

背中にまだ少し残っている体温を、

夏の夜の少し、冷たい風がフワッとさらっていった









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