かわった人を発見しました【御幸一也】

2 1 人目 ページ23

.









片「今日はここまで！」









監督の話と集合を終えて、各自、自主練に向かう









すると、いつも残っている哲さんが珍しく片付けをし始めた











御「あれ、哲さん今日は振ってかないんですか？」

哲「あぁ。幼馴染みを待たせているのでな。」

御「幼馴染み？」

哲「俺の一つ下の学年…確かお前のクラスだったと思うぞ。」

御「え！マジですか！」














俺のクラスに哲さんの幼馴染みがいたとは…









誰だろう







思い当たる顔を思い浮かべていると

「A！」

と、哲さんが名前を呼んだ









すると、壁にもたれかかっていた黒い影がピクッと反応し、

タッタッタとこちらにかけてきた













哲「待たせたな。」

あ「全然。」

哲「そうか。よし、帰ろう。」
















え。ま、まて。

A！？












御「マジでA！？」

あ「ん？あ、えーと…一也…君？」

御「どうしてここに。」

あ「哲を待ってたから。」









この際、名前はどうでもいい

Aが哲さんの幼馴染みということに衝撃をうけた


















知らなかったっけ？、と聞くAに

おう、と返すと

そっか。、と淡白な返事を残して、

哲、帰ろ、と哲さんの袖を引っ張る









う。

何故かキュンとする









最近、こういうのが増えた気がする

まさか…な












少し焦る俺に、哲さんが

「じゃあな、御幸。」

と言って歩き始めた









あ「あ、じゃ、じゃあまた明日ね。一也君。」









Aも軽く手を振って哲さんの後を追いかける









また明日、か。

いい響きなんだけど









.









A、明日は休みだ









.

2 2 人目→←2 0 人目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す