検索窓
今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:223,318 hit

105 ページ27

Aside




自分がどうしたかったのか






私は...私を私として見てほしかった






記憶を失う前のAじゃなくて、今の私を


踊り手の『れいと』じゃない、ただの私を






自分がこれからどうしたいのか






私は...これからも悠と一緒に暮らしたい




優しくしてくれた悠に 何か返したい








私の頭の中にあった



本音と建て前



嘘と本当



欲求と諦め





全部がぐちゃぐちゃになっていたけど、一つ一つゆっくり考えていけばなんてことはない









待ち合わせ10分前に指定のカフェにつき、一人外を見ながら思い返す







私の思いは固まった





この思いを悠に伝えたら、もしかしたら拒絶されるかもしれない



呆れられるかもしれない






そんな不安はずっと付きまとっているけど、なぜか諦めようとは思えなかった







悠に嫌われることが、拒絶されることが何よりも辛いことのはずなのに諦められなかった









なんで....なのかな?







『私、踊り手になりたいの!!』




『何馬鹿なことを言ってるんだ!そんなものなれる訳ないだろ!将来を甘く見てるんじゃない!!』




『嫌!絶対なるって決めた!!逃げてる訳じゃない!!私は本気なの!!』




『だったらもうお前はもうウチの子じゃない。どこへでも好きなところに行きな』





『家、追い出されたん?まぁ、あの二人は頑固やからなぁ...。Aが本気で目指すっていうんやったら、お兄ちゃんは応援するで?なぁ、一緒に暮そ?』









今のは........なに?







頭の中に流れ込んできた....記憶?









昔の....私?









う「A早かったな」









妙な感覚に陥っていた私は、ちょうど訪れたうらたさんの声によって現実に引き戻される






う「お前...........なんで泣いてんの?」






言われてようやく気づいた





貴「なんか.......昔の、記憶........みたいなのを見て、悠が.......私のたった一人の家族なんだって、思い出して」







少しして、泣き止んでから思う。最近泣いてばっかりだ







うらたさんは私と向かいの席について真剣な顔をする






う「それより 考えはまとまったの?」





貴「..........はい」

106→←104



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (347 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
870人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , , 浦島坂田船
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星夜 - 普通の本とかでもそうですが、小説で泣いたのは初めてでした。夢主さんの言葉1つひとつが刺さって感動しました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年7月25日 3時) (レス) id: fc51e2690a (このIDを非表示/違反報告)
どこかにいる人 - はじめて小説で泣きました。 更新するのは、作者さんの自由です! 自分のしたいようにしていいと思います! 上からですいません、 これからも頑張ってください? (2020年6月29日 21時) (レス) id: de26dda9b0 (このIDを非表示/違反報告)
M,N - めっちゃ神作じゃないですか!あれ、自然と涙が(( (2020年4月14日 21時) (レス) id: 904654b86c (このIDを非表示/違反報告)
M,N - めっちゃ神作じゃないですか! (2020年4月14日 21時) (レス) id: 904654b86c (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - すごい、小説でこんなに泣いたの初めてかもしれない。号泣しちゃったじゃないですかどうしてくれるんですか() 、神作御馳走様でした。 (2018年12月27日 2時) (レス) id: d20ce6748b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年9月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。