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「そろそろ行くか？」って言う大野先輩の言葉に、『うん…』って返事をして、翔くんの方を見たけど。
翔くんは全然こっちを見なかった。
大野先輩と二人でいるところを翔くんに見られるのは、正直気まずいと思っちゃって…初めは全然顔を見れなかったけど。
翔くんも怒ってたし…
でも大野先輩が「自分は女の子と2人で帰るくせに。彼女はダメとか、サイテー(笑)」って言ってくれた時。
そうだよ。
翔くんだって、女の子と普通に遊びに行ったりするじゃん。
2人きりかどうかは分からないけど…
私だって、仲の良い学校の先輩とご飯来てただけだもん。
別に、あんなにあからさまに“怒ってますよ”って態度を取られる筋合いはない。
そんな風に思ってしまった。
でも、帰り際くらい…何か言ってほしかったな。
翔くんとは結局話をしないまま、大野先輩と2人でファーストフード店を出て写真屋さんに向かった。
おじさんから写真を受け取った先輩は、すぐさま袋から出して中身を確認していた。
「よし、これだな」って言う先輩は、とても満足気で…
おじさんと2人、顔を見合わせて笑ってしまった。
先輩がこれだって決めた写真の私は、すごく笑ってた。
「この笑顔がいいな」
『えー…、口とか凄い開いてて恥ずかしい』
「顔は描かないからいいだろ」
『そうなの？』
「だってバレんのやなんだろ？」
『うん…、まぁそうだけど…』
顔出さない…って、一体どんな絵に仕上がるんだろう。
すごく気になる。
でも、先輩はそれ以上のことは話してくれなくて。
『明日も来た方がいいですか？』
「いや、この写真だけで大丈夫だから…完成したら連絡する」
『そうですか…』
何を残念がってるの、私。
「仕上がり見て、出していいかの判断はAがして。Aの許可が降りたら、潤に話す」
『はい。楽しみにしてます』
私の答えに、ふにゃっと笑った先輩は「間に合うか分かんねーけどな(笑)」「いや、間に合わす！」って言っていた。
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やっち(プロフ) - 続き待ってます (2021年12月28日 8時) (
レス) @page6 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 一気に読みました。是非更新していただきたいです。待っています (2021年2月3日 22時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - お話の続きが読みたいです！是非再開してください (2020年1月11日 11時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
さとあす(プロフ) - お久しぶりです。Nさんのお話はまだ、読むのがしんどくて、でも大好きな5人にかまって欲しくて気づいたらはるのさんの作品読み返してました。夢物語だけど、読んでる間は落選の悲しみも期限のことも昨日のラジオも忘れられました。ありがとう (2019年12月2日 21時) (レス) id: d765155f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2019年7月8日 7時
