羅刹と鬼と新選組

９話 ページ10

〜過去









総司「ねぇ君、いつまでそうやってるつもりなの？」









小さな部屋に総司が入ってきた









部屋の隅で丸まって総司を睨んでいるのは優









優「…………」









総司「何日もご飯食べてないでしょ？君に死なれたら困るんだよ」









総司はずっと後ろに隠していた手を前にもってやると優がﾋﾟｸﾘと反応した









総司「僕の見張りの時間帯なんだけど逃げようとしたら斬り殺すからね」









優「………」









総司「何？これ？」









優が総司の手にずっと目をやっていたのに気付いた総司は１つ優の前に取り出した









優「………金……平、糖」









総司「！！！(喋った！)食べたいの？」









優「…………毒……ある……から……いらない」









総司「毒？金平糖に毒でも入ってると思ってるの？」









すると総司は手に持っていた金平糖を自分の口に含んだ









総司「ｶﾘｯ 僕の好物に毒なんかつけないから。はい、１つ食べてもいいよ」









総司が１つ優の前に見せると優は恐る恐る手にとった









そして









優「…(ｶﾘｯ」









金平糖を口に含むとその瞬間、優は少し口角が上がった









優「おい、し」









総司「もう１つ欲しい？」








あることを思い付いた総司は優にもう１ついるかを尋ねた









すると優は「欲しい……です」と答えた









総司「それじゃあこれから毎日金平糖持ってきてあげる。但し、これから僕の質問に全て答えてご飯を毎日食べるならね」









優はｷｮﾄﾝとしていた









総司「質問と言ってもそこまで難しい事じゃないから」









優「………分かっ……た」









ーーーーーー
もう少し続きます！








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