28話 ページ30
タタタッ
部屋から出た優は早歩きで斉藤の所へ向かった
優「…!一(はじめ)…!」
すると部屋の前でずっと動かなかった斉藤が優の方を向いた
斉藤「優か、どうした?」
優「土方さんが呼んでる。」
斉藤「分かった。」
優「僕が一の次の見張りの人が来るまでここにいるから一は土方さんの所へ行っていいよ」
斉藤「!?それは駄目だ」
斉藤が優と向き合い、そう言った
優「?どうして?」
斉藤「お前はまだ完治している訳ではない。それに部屋の中の者が襲ってきたら抵抗することも出来ないだろう」
優「それは……そうだけど……」
斉藤「安全を優先した方がいいと俺は思う」
優「…うん」
斉藤「……怪我が治るまではなるべく仕事はしない方がいい。この仕事はお前には辛いかもしれないからな。」
斉藤はそのまま部屋の前に留まった
優「…………」
少し俯いた優を見て、斉藤は
斉藤「優、こちらへ来てくれ。」
呼び寄せた
優「……?」
斉藤「山崎君、いるか?」
シュッ
斉藤が名前を呼ぶと走って山崎がやってきた
山崎「どうしましたか斉藤組長」
斉藤「少しここを代わってもらえないか?優と一緒に」
優「ッ!」
山崎「承知しました。」
斉藤「優、あとで頼みがある。それまでここで見張り、しててくれないか?」
優「……!!いいの…?!」
斉藤「……無理はするなよ、優(微笑」
斉藤は優に微笑むとそのまま縁側を去り、土方の部屋へ向かった
山崎「優さん、嬉しそうですね(クス」
部屋の前で見張りを始めた山崎は優の様子を見て、笑った
優「はい…!(ニコッ」
山崎「無理だけはしないでくださいね、優さんが動けないとなると頼る者が減ってしまいますから」
優「そう言ってもらえると嬉しいです…!」
優と山崎は暫くの間、部屋の前で見張りを行った
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レオン(プロフ) - 燐タロさん» コメントありがとうございます!実はまだ落ちを決めていないのでこれから徐々に決めていこうと思います!(o^∀^o) (2016年1月20日 16時) (レス) id: 4d6cd55ed5 (このIDを非表示/違反報告)
燐タロ - 羅刹な主人公の今後が楽しみです!沖田さん落ちとか素敵 (2016年1月20日 9時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオン | 作成日時:2016年1月18日 7時