違和感2 ページ19
side治
おらん。シロとユキがどこにもおらん。
「ツム！おったか！？」
「こっちにはおらんかった！」
今日、昼休みになってもシロたちが帰ってこんかった。そん時は他のところにおるんかなと思っとったけど、今は放課後。部活前になっても帰ってこんどころか学校のどこにも見当たらん。
「侑、治。」
「こっちもいなかったで。」
角名と銀にも手伝ってもらって学校内を探し回ってるけど、全く見つからん。もうすぐ部活の時間になるから体育館に行かなあかん。
「ツム、とりあえず部活行かな。」
「チッ。」
何とか侑をなだめて部活へ向かう。体育館に着くと先輩達が扉の前で話し合っとった。
「遅れてすんません。なんかあったんですか？」
「おお、お疲れ。来て早々で悪いけど今日の部活はなくなりそうや。」
「え？今日なんかありましたっけ。」
「いや、あったのはさっきや。」
侑の問いに北さんが答える。
「6時間目に体育館の窓ガラスが急に落ちたらしい。幸い怪我はなかったらしいが調べても特に不備はなかったらしい。この後体育館全体を点検するらしいから今日の部活はなしや。」
「「！！！」」
体育館の窓ガラスが落ちた。シロ達は大丈夫なんか？
「とりあえずお前らは家に帰り。」
北さんにそう言われ、俺達は帰路についた。家に着いてもシロとユキは帰ってきていなかった。
sideシロ
私たちは今治達と会う前に住んでた山に帰ってきた。これから、稲荷様のところに向かうんだけど早々に嫌なものに会った。
「おい。なんでお前らがここにいるんだ。」
「この山の厄災が。」
目の前にいたのは、私たちが山から逃げるきっかけになった狐たち。怖い。嫌だ。でも、ここで逃げたら治達が危ない。
『･･･稲荷様に会いに来た。貴方たちに用はない。どいて。』
『私たちの邪魔、しないで｡』
「お前らなんかが稲荷様に会えると思ってんのかよ。」
「のこのこ帰ってきやがって、今度こそ逃がさねぇからな。」
ダメだ。逃げないと。捕まったら殺されちゃう。ユキの手を握って、逃げる体勢に入る。なんとかして捕まらないようにしながら稲荷様のところに行かなきゃ。怖いけど、ここで負けちゃダメなんだ。私たちが治達を守らなきゃ。
「そこまでにしなさい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真柴白 - どうして、終わり何ですか？続き気になります！！更新待ってます！！頑張って下さい！！ (2021年1月14日 3時) (
レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても続きが気になります‥‥‥…！！！更新頑張って下さい！！！！ (2020年6月22日 11時) (レス) id: 597f7a3cde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨星 | 作成日時：2020年6月13日 22時
