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話し合い ページ13

side侑

一日の授業が終わって、部活も居残り練習までやりきった帰り道。ユキとシロは楽しそうに今日のことを話ながら俺らの前を歩いとる。そんでもって俺の片割れは隣で難しい顔しとる。そういや部活中もなんや考えこんどったな。

「なんやサム。難しい顔しよって。」

「うっさいわツム。俺はお前と違って色々考えてんねん。」

「なんやと!俺かて色々考えとるわ!」

いつもならここで乱闘になるが、今日はならんかった。

「ほんまになんやねん。授業中になんかあったんか?」

そう聞けば、サムは少し考えてから口を開いた。」

「今日、あの二人寝かしたらちょい話したいことあんねん。」

その顔があまりにも真剣やったから、俺は茶化すことも出来ず「おう。」とだけ答えた。
そして夜。はしゃぎすぎたのか、ユキとシロはすぐに眠りについた。ぐっすりと眠っている二人を見ながら、治はゆっくり話し出した。

「今日な、授業中ずっと考えとったんよ。どうしたらこの子らを幸せにしたれるのかって。ツムも聞いたやろ?この子らの生い立ち。この子らこんな小さいんやで?怖ないわけないやん。やから、せめてここに居る間だけでも、幸せやって思ってもらいたいやん。」

治が話したことに俺は何も言えんかった。俺は今日一日、ただユキがおって一緒に楽しければいいと思っとった。まさか治がここまで考えとるとは知らんかった。でも、

「幸せにしてやりたいんは俺も同じやで。正直そこまで考えとらんかったけどな。」

そこまで難しくは考えとらんかったけど、今日のユキの楽しそうな顔がずっと見れたらええなとは思っとった。

「俺らがおれば大丈夫やろ。なんなら角名とか銀にも頼んでさ。楽しませたろうや。」

「おん。せやな、ツムもたまにはええこと言うやん。」

「たまにってなんやねん!俺はいつもええこと言います〜。」

「ただ、角名達に言うのいつにするかやな。」

「それはユキ達に直接聞いた方だええんとちゃう?」

「それもそうか。ほな俺もう寝るわ。」

「俺も寝よ。」

俺たちはそれぞれのベッドに潜り込んだ。そこにはユキが気持ちよさそうに寝とる。頭を撫でてやれば擦り寄ってくる。かわええなぁと思いながらさっき治と話していたことを考える。俺らが幸せにする、か。俺らにどこまでできるかわからんけど、この子らのためにやれることはやったりたいなぁ。そんなことを考えながら、俺は眠りについた。

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真柴白 - どうして、終わり何ですか?続き気になります!!更新待ってます!!頑張って下さい!! (2021年1月14日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても続きが気になります‥‥‥…!!!更新頑張って下さい!!!! (2020年6月22日 11時) (レス) id: 597f7a3cde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨星 | 作成日時:2020年6月13日 22時

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