215 事件。 ページ15
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翌日。
終業のチャイムとともに、燐と志摩の歓喜が響き渡った。
「おわったー!」
「サラバ学校〜!」
やいのやいのいいながら会場へ移動すると、しえみが満面の笑みで、用意したモミの木を指さした。いわく、ツリー用意したよ。
「本物じゃない!」
「つーか下ニーちゃんじゃん!」
「コエエ!!」
しえみは自慢げ。驚く顔が見られて嬉しいらしい。
「さて、パーティの準備始めるか」
「おー!」
◆
並ぶちらし寿司、から揚げ、サラダ、美しくデコレートされたケーキ、エトセトラ。ハシゴまで使って飾り付けた部屋と、土台がニーちゃんのツリー。
がんばったそれらは今、ぐちゃぐちゃのボロボロになって、無残な姿になっていた。なんのことはない。ニーちゃんが寝返りを打っただけなのだが、巨大なニーちゃん(腹に木が生えている)が寝返りを打って、飾り付けやテーブル諸々を巻き込んだのだ。
そして発火。
「ウワーッッ!!?」
「うおおお!!」
「ケーーキ!!!!」
「しえみー!?」
「出雲ちゃーん!!」
地獄絵図。
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「ハッピーメリークリスマス!」
「「「トゥーウィー!」」」
「トゥーオールやないか?」
あの後、なんとか生き残っていた食べ物を集め、旧男子寮に移動し、狭い部屋の中で鍋パーティーを開催した。
メフィストが乱入したり、いつの間にか宝がしれっといたり、きわどいサンタ姿のシュラが混ざったり、ライトニングが比較的小綺麗な姿で訪ねてきたりと大わらわだった。
おおよそみんなバカ笑いで、そんなのは気にもとめなかったけれど!
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年12月10日 3時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作成日時:2017年12月5日 22時