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214 パーティ。 ページ14

「志摩くんと朔ちゃんに手伝ってもらって、明日のパーティに必要なものの買い出しと班割り決めたよ!」

集金したものも班ごとに振り分けてある。細かいところまでの気配りはさすがだ。

「ごちそう班は燐と三輪くん、飾り付け班は勝呂くんと雪ちゃん! ケーキ班は神木さんと志摩くん! 私とAちゃんはツリー班です!」

「ツリーあんの!?」

「本格的なパーティになるなぁ」


得意げなしえみが握りこぶしを作って自慢げに笑う。

「あと会場の掃除と片付けしとくね!」

「私も少し手伝うよ〜!」

朴の笑顔と言葉に、ほっこり……と癒されかけた志摩だったが、聞き捨てならない単語に目をかっぴらいて仰天し、前のめりになった。

「少して、朴さん参加せぇへんの!?」

「うん、私今日と明日デートなの」

はぁー!? 何処の馬の骨と!? という志摩の叫びをバックサウンドに、しえみが紙を配り始めた。時間なくて雑なんだけど……という前置きとともに、パーティのしおりが配られる。

わぁー……すげえ……口の端からため息がこぼれる。

「お……お前めっちゃハリキッてどーしたんだよ!?」

「えっごめんね……!? 私こーゆーの好きなんだ……!」

「しえみちゃん学園祭のお化け屋敷も実行委員長だったもんね〜」

燐の耐えきれぬというような叫び声、しえみの恥ずかしがるような赤ら顔、朴のおかしそうな表情。おいおい、本人の前で口走るなよ、と他の面々は冷や冷やだ。

「そっか、急にハリキリだしたわけじゃねーよな!? 死んっ」

思ったそばから!! 機転を利かせた雪男が、ラリアットをかますかのごとく首元の襟を鷲づかんでいなければ、死んだりしねーよな、なんて突飛な言葉がしえみの耳に入るところだった。

ちなみに、燐は襟首を掴まれたまま連行されていった。雪男の、「では行ってきます」の言葉と共に。

「……」

「……」

「……やるか。ツリーの準備と、掃除」

「そうだね!」

215 事件。→←213 ほっ。



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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年12月10日 3時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオ | 作成日時:2017年12月5日 22時

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