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○ A.side*









結局、私が作詞をすることになってしまい。






まずは音源を手に入れなきゃいけないから、どうしても早くギターをマスターしなきゃいけなくなり。





皆んなが練習が終わっても、私は完全下校時刻になるまで自主練っていう日々が続いた。









「……う〜ん。バレーコードが難しい」









美織に教えてもらってから大体のものが2、3日で完璧にマスター出来たんだけど、こればっかりは難しかった。





バレーコードとは、Fコードというものの中のひとつで、1本の指で同じフレットの弦を複数押さえる必要があるコードのことを言う。





1本の指で複数弦を押さえることを“ バレーする ”とか“ セーフする ”とか言うらしい。









「彩。私たちもう帰るけど、やっぱり最後までいる?」





「うん。鍵は私が閉めておくから大丈夫だよ」





「そっか……。今日頼んどいたんだけど、アイツ来ないし」





「アイツって?」





「あ、んーん。何でもない。来なかったからもういいよ」









かなり含みのある言い方だったので気になったけど、もう過ぎたことならいいかと思って、それ以上は聞かなかった。









「じゃあね、彩」





「頑張って」





「私も残れたら良かったんだけど……」





「いいって。皆んな用事あるんだし」









バイバイ、と手を振って申し訳なさそうな顔をする皆んなを見送る。






……さ、またやろう。






正直言って、このギター練習で睡眠時間が削れてるけど、引き受けたものはやり通す。






それが私のやり方だ。






音楽プレイヤーを流して、また練習を再開した。









●*









あの3人が帰ってから、30分くらい経っただろうか。





コードの確認をしていると。





───ガラッ。





突然部室の扉が開いた。





あ、もしかして、煩かったとかいう苦情?!





慌ててバッと顔を上げて。






……思わず、首を傾げた。









「……え、なんで不良くんがここにいるの?」









そこには、だるそーにする不良くんが佇んでいた。









「なんでって、美織に助っ人頼まれたからだけど」









美織……って、千歳美織ちゃん?!









「えっ、なんできみが美織と知り合いなの?!」




「おい、なんだその意外そーな声は」




「意外っていうか……奇妙?」





「お前、素直すぎて嫌になるな。……アイツと俺、幼馴染みなんだよ」









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未麗 - 不良君とアーヤの組み合わせが最高でした!!これからもがんばってください!応援してます!! (2022年9月3日 8時) (レス) @page46 id: c3880015a9 (このIDを非表示/違反報告)
阿修羅 - アーヤがクールな感じでいい (2022年1月10日 10時) (レス) @page7 id: 4820c0c437 (このIDを非表示/違反報告)
柚須 - Clock lock Works という歌みたいですね! (2021年5月7日 15時) (レス) id: 8119590feb (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - アオさん» ありがとうございます!^_^ (2020年7月25日 14時) (レス) id: e765e8c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 最高でした! (2020年7月21日 1時) (レス) id: 0202dd951f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天奏 | 作成日時:2020年4月13日 19時

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