やんでれーしょん狂想曲【あんスタ】 (ページ6)

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５.親友ページ6

『あんず、ちゃ……？』

目の前の〝ソレ〟はまるで真っ赤な塊で
所々彼女の特徴、銀色の髪が混ざっている位

『ね、しっかり……して、よ…？』

素敵な顔以外…いや、首から上以外は唯の赤黒い
塊だ。
これが彼女でなかったら、私は吐いていただろう

『あんず、ちゃん…あんずちゃ……』

唯一綺麗に残ったあんずちゃんの顔を抱きしめる。
顔から上のみ切り取られていたのだ

凛月「A……それはもう…」

『あんずちゃん、あんずちゃん』

朱桜「おね、さま……」

『起きてあんずちゃん…ねぇ、返事してよ……？』

夏目「Aちゃん…」

『あんずちゃん、一緒に遊ぶ約束したじゃん』

零「嬢ちゃん…しっかりするのじゃ」

『あんずちゃんの綺麗な髪、短くなっちゃったね』

翠「Aさん……もうやめてください」

『大丈夫、ちゃんと切り揃えてあげるよ』

二兎「A…！！」

『あぁ、ショートカットも似合うんじゃない？』

深海「A、……かのじょは『もう』…」

『ボブの方がいいかな？』

レオ「もう……もうやめろｯｯ！！！」

『何、が…ですか？』

だって、あんずちゃんは……此処にいるじゃん

敬人「…現実から、目を背けるな」

『現実…？これは私の作り出した夢ですよ……？』

みか「違うやろ……！！？」

何で？これは夢だよ。そう、夢なんだ……

『何が、違うの…？これは全部……夢だよ』

ゆうた「Aさん…いい加減にして下さい！」

ひなた「これは夢じゃないんですｯ！！！」

ひなたくんの声が頭の中でリピートされる。
これは夢じゃない？じゃあ、現実……？嘘だよね

『嘘だ。あんずちゃんが死ぬわけ、ない…』

だって、昨日まであんなに元気だったんだよ？
死ぬわけないじゃん。もう、嫌な夢だなぁ！

レオ「ｯ、俺を見ろ！！Aｯｯ！！！」

『レオ、先輩……？』