英雄ヒーロー3 (ページ10)

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英雄93 ページ10

プレゼ｢さあ！昼休憩も終わっていよいよ最終種目発表！

とその前に予選落ちの皆に朗報だ！
あくまで体育祭！ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ！
本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……あら？｣

相澤｢…なーにやってんだ…？｣

最終種目の発表とレクリエーション開始前の為に
昼休憩から戻ってきた生徒達は再び入場してくる中

何故か1-A女子生徒全員がチアの格好をして立っていた

その理由は同じクラスの上鳴と峰田による下心で
八百万を騙したことによる結果だ

プレゼ｢さァさァ皆楽しく競えよレクリエーション！
それが終われば最終種目進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式！！

1対1のガチンコバトルだー！！｣

ｼﾞｬﾝﾇ｢それでは組み合わせ決めのくじ引きを行いたいと思います｣

ミッドナ｢組が決まったらレクリエーションを挟んで開始となります
レクに関しては進出者16人は参加するもしないも個人の判断に任せるわ
息抜きしたい人も温存したい人もいるしね

じゃあ1位のチームから…｣

尾白｢あの…！すいません
俺、辞退します｣

手を挙げて辞退を申し出たのは1-A尾白であった

その行動に1-Aの生徒のほとんどが驚いた顔をして尾白を見た

緑谷｢尾白くん！なんで…！？｣

飯田｢せっかくプロに見てもらえる場なのに！！｣

尾白｢…騎馬戦の記憶…終盤ギリギリまでほぼボンヤリとしかないんだ
多分、奴の個性で…
チャンスの場だっていうのはわかってる
それを不意にするなんて愚かな事だっていうのも…！｣

緑谷｢尾白くん…｣

尾白｢でもさ！
皆が力を出し合って争ってきた場なんだ
こんな…こんなわけわかんないままここに並ぶなんて…俺には出来ない｣

葉隠｢気にしすぎだよ！
本戦でちゃんと成果を出せばいいんだよ！｣

芦戸｢そんなん言ったら、私だって全然だよ！？｣

尾白をフォローする葉隠と芦戸だが
尾白は曲げなかった

尾白｢違うんだ…！俺のプライドの話さ…
俺が、嫌なんだっ…｣

それに続けて同じ騎馬を組んでいたB組の1人も辞退を申し出る
だが、これを許可するか否かを決めるのは主審であるミッドナイトで
彼女がNoを出してしまえばその申し出は却下されてしまう

ｼﾞｬﾝﾇ｢どうなされますか、主審｣

ミッドナ｢…そういう青臭い話はさァ＿＿＿｣