英雄ヒーロー3 (ページ9)

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英雄92 ページ9

緑谷｢そういえばAちゃん
第2種目の予選落ちちゃったけど、最後ポイント取ってたんだね！びっくりしたよ｣

｢……目立ちたくなかった…｣

？｢人選ミスだね
ドンマイだよ、マイロード？｣

｢………女ったらし｣

？｢それ誰に教わったんだい？お兄さんに話してみようか、マスター｣

花の魔術師にジュース片手でドンマイと言われると、最近円卓の騎士勢に、教えてもらった言葉を吐いてみたA

A自身意味をきちんと理解しているかと聞かれたらNoと答えるだろう

そんなAとサーヴァント達の絡みを見る緑谷は初めての光景に少し驚いていた

緑谷｢Aちゃんって家でもあんな感じなのかな…｣

エミヤ｢あんな感じだ｣

緑谷｢あっ…聞こえてましたか！？あはは…｣

緑谷の小さな独り言に追加のお弁当を持ってきたエミヤが答えた

エミヤ｢意外か？｣

緑谷｢はい…
僕と話してる時とは違う表情に見えます…｣

？｢憶測ですが、マスターはきっと壁を作っているのかもしれませんね｣

緑谷｢セイバーさん…！｣

ｾｲﾊﾞｰ｢あの事件以来ですね、出久｣

USJ時、緑谷と水上で共に戦ったアルトリアは
山盛りのおかずやおにぎりを乗せたお皿を持ちながら緑谷の隣に腰を下ろした

緑谷｢壁って…｣

ｾｲﾊﾞｰ｢マスターは昔から“独り”に慣れようとしてあまり周りと関わりを持とうとしませんから…
私たちも最初は苦労したものです｣

緑谷｢セイバーさんたちも？｣

エミヤ｢ああ
最も、そうなってしまったのはマスターの過去が原因だがな
こう言ってはなんだが、マスターの過去は、あまり良いものではないからな｣

Aが他人と話したがらない理由と1人でいる理由には彼の過去…

緑谷達と出会う前に原因があるのだと語った

ｾｲﾊﾞｰ｢ですが出久はマスターととても仲の良い友人ですよ｣

緑谷｢でも…まだまだ知らないことばかりで…全然…｣

ｾｲﾊﾞｰ｢出久が諦めない限り、マスターはそれに応えてくださる｣

緑谷｢僕が…諦めない限り…｣

ｾｲﾊﾞｰ｢はい。だからマスターも私たちも貴方に力を貸すのです｣

思えばヘドロの時も体力テストの時もAはサーヴァントを使い遠回しではあるが緑谷を助けていた

エミヤ｢マスターは恥ずかしがり屋だからな、ああ見えて｣