２４ポン ページ26
べつに雪ちゃんが怖くて避けていたわけではない。
ただ、単純に。
雪ちゃんと会うと心臓がばくばくいうから。
だから、顔を合わせなかっただけで。
こんな気持ち、初めてだから。
正直戸惑ってしまっていた。
「…雪ちゃん、昨日怒ってた？」
黒田「べつに。お前が無神経なこと言うからちょっといじめたくなっただけ。」
「…ごめん。」
黒田「いーよ。お前のことだから何も意識してないんだろ。笑
ほら、」
「えっ？」
黒田「じゃんけん。」
それでも、避けてしまったら今までと同じように話せなくなってしまう。
何事もなかったように接してくれる雪ちゃんの態度がありがたかった。
黒田「おっし、俺の勝ち。」
「ちぇっ、」
東堂先輩からシルバーネックレス借りるの忘れちゃった。
黒田「明日、ちょっと付き合えよ。」
「えっ？」
明日は日曜日だけど、もちろん強豪自転車競技部は練習があるだろう。
「…何で？」
黒田「いいから。練習あっから6時に女子寮の前で待ち合わせな。」
「それがお願い…？」
黒田「そっ。んじゃあな、」
いいたいことだけ言って、雪ちゃんは教室に戻っていってしまった。
1人ぽつんと残された私はまだ戸惑っている。
「(…デート？)」
いやまだどこに行くのかも知らないのに、そう決めつけるのはおかしいか。
でも雪ちゃんと出かけるなんて初めてだし…、夜の6時に待ち合わせだなんて、ちょっと緊張しちゃう。
「(うわぁ…、今からドキドキしてきた。)」
昨日と同じような心臓の高鳴り。
まさかまさか。
べつに男子と出かけるのが初めてってだけで、それが雪ちゃんだから。とかいうのは関係ないよ。
おかしくなるな、心臓。
赤くなったりしないで、私の頬。
暑いのは、今日の湿度が高いせい。
何気なく空をみると、今の私とは真逆の薄暗い曇天。
明日は雨降りませんように。なんて願って自分の教室に戻った。
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ウウ - ユキちゃん可愛いです！修学旅行とかも見てみたいです！ (2016年5月24日 20時) (
レス) id: b2e278142f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 楼羽さん» 楽しんでもらえて良かったです^ ^黒田くんなかなか書く機会がないのですがぜひまた書いてみたいと思いますのでその時はどうぞよろしくお願いします^ ^ (2016年2月23日 1時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
楼羽(プロフ) - バレンタイン編とっても嬉しいです!流石でした...黒田落ち作品が少ないのが残念だったのですが、あんずさんの黒田落ち作品に出会えて良かったなー！と時たま思います！これからも読まさせていただきます！ (2016年2月15日 9時) (レス) id: e3b315eed7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 雨宮ゆずさん» ありがとうございます。黒田くんはあまりキャラが掴めてないのですがそう言っていただけると励みになります^ ^また黒田くんを書く機会があればぜひ読んでみてください^ ^これからもよろしくお願い致します。 (2016年2月15日 7時) (レス) id: 0ea654eb96 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮ゆず(プロフ) - あんずさん書くゆきちゃん本当に大好きです。ゆきちゃんは結構恋のライバル的なキャラで登場するのが多いので、もっとゆきちゃんに幸せになってもらいたいですね。笑またゆきちゃんの作品を書いてくださること、祈っています！ (2015年9月26日 3時) (レス) id: 4206094240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2015年7月18日 17時
