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ジェシー「ちなみに、「裏切り者」の話は？」
「そっちにも流れてんのか。早い所味方を確定させたいところではある」
この前――それこそ、松村が拾われた時の大乱闘で幹部の所属するマフィアから足を洗おうとした大馬鹿者を唆して乱闘を起こし、その擾乱に紛れて裏で取引を行った者がいるとか何とか。
おまけに最近、高地と仲のいい黒装束の高利貸しが政府の役員と思しき輩に撃たれたというのだから、概ねその「裏切り者」というのは…ジェシーから言わせてみれば「面白いスパイス」になりそうな事をしてくれているのだろう。
無論、友人を傷付けられた恨みはあるが。
しかし座るなり情報交換を始めた2人――マフィアの重役2人に、周りの客は一層どよめき立つ。
全く、自分も幹部も有名になってしまったものだ。
ジェシー「相も変わらず外野うるさいね〜」
「さっきからいちいちうるせぇんだよな」
「ちょっと？客を追い出そうとしないでよ？後注文しろ」
目の前でグラスを拭いていたバーテンダーが呆れたように言い放った。
ジェシー「HAHAHA!そんな野暮な真似はしないって。ウイスキーロック」
色素の薄いサングラスを少しずらして、ジェシーは「それでさ」と話の続きを始める。
ジェシー「そっちの派生組織にさ、桜庭組と金龍会ってあるっしょ？」
「あぁ、それがどうした？」
ジェシー「なーんか最近、うちの周りコソコソしてるみたいなんだよね」
「…詳しく」
最近自分の組織の方を窺うようにウロチョロしている輩が気になって、部下に探らせてみれば幹部の所属するマフィアの派生組織のものだった。
言葉にすれば簡単だが、ジェシーはこの事を受けて、少しだけ幹部の事を疑っているのだ。
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ゆづ - 待ってました！本当に好きです！これからも頑張ってください！てか、このシリーズで文庫版が欲しいです！そのくらい好きです！(もし辞めることにしても、消さないでくださいね)いつも元気をもらってます。ありがとうございます (2020年8月26日 14時) (
レス) id: deb2d46d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年8月22日 15時
