『進撃の巨人』孤高の鷹と孤独の花束【リヴァイ】

24 依頼報告 ページ24

カラス「先程確認した所
男2人は拷問を受けていた

女は家主である男のそばでその光景を見せられていた」

『あら、珍しい』

語り出すカラスに言うルルーノ

カラス「なにがだ？」

『《見せられていた》なんて
今まで言ったこと無かったじゃない

いつもは淡々と見てきた事を聞かされてきたけれど？

感情移入でもしたのかしら？』

クスッと笑うルルーノ

ラミア(師団長モードでも、壁外調査モードでも、ノーマルモードでもない

ふざける素振りもなく
感情を入れずに聞いている
称するなら《依頼主モード》か・・・)

ルルーノのまとう空気がどのモードでもなく
少し焦るが冷静に分析するラミア

カラス「・・・
そうだな・・・俺らしく無かったか・・・

・・・・・・

続きを話そう」

少し目をつむり深呼吸して切り替えるカラス

『で、どの子がどんな拷問を受けていたのかしら？』

グール(それ聞くのかよ！？)

ダニエラ(え？それ聞くの？バカなの！？)

セス(なんで聞くんだ？)

ルルーノの言葉に誰もが固唾を飲む

カラス「男2人は両手首を縛られ宙吊り状態だ

コードネーム《ヴァイス》
貴様はわかるかもしれないが
片方のもみ上げを三つ編みに結っていたヤツは
《異端者のフォーク》を首に巻かれていた
そいつは何も言わずただジッと家主を見続けていた」

ショーン「なぁ・・・異端者のなんたらって・・・なんだ？」

ラミア「拷問器具の一種です
両端がフォーク状に尖った長い鉄をベルトやストラップにゆるく括り付けたモノで
この拷問具は、対象者を横たわらせることの無いように天井から吊されているか、
代わりに括り付けられている間に、あごの下の胸骨とのどの間に置いて皮製のストラップで締め付けるようにして使用されるらしいです

まぁ、俺も実物は見た事はありません

ちなみに異端者のフォークは
頭を下ろした瞬間に、尖った部分がのどや胸を突き刺して激しい痛みを引き起こすので
このとても単純な構造の拷問具が、人を長時間、睡眠することを妨げる事ができる
3大欲求の1つを蝕む

本当に単純かつえぐい拷問器具です」

ノエル「さすが、歩く辞書」

カラス「とんだ博識がいたものだな」

『それで、もう1人の子は？』

ラミアを褒めるカラスに問うルルーノ

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