〃『警鐘2』 ページ41
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「ええ、閣下がお誘いになられてはとおっしゃりますし。日和殿下もあなたが思い悩んでることを気になされていたので是非どうかと」
『⋯すみません。気を遣わせてしまって』
「いいえ気を遣っただなんてとんでもない。皆、Aさんのことを思ってのことですよ。 "夢ノ咲が『プロデューサー』の不調で活躍出来なかった" なんてことになったらこちらとしても遺憾ですので」
『⋯⋯ありがとうございます。ではお言葉に甘えて是非行かせてください。私の不調で崩れるアイドル達はおりませんが、より高みへ昇るために私も邁進せねばなりませんから』
電話を切る時の決まり文句を交わし会話を終える。最初こそしおらしかったものの、最後の方はあまり見せない対抗心が出ていた。こうでなくちゃ困るでしょう。好敵手としては。
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大音量の音楽と我らが奏でる歌。歓声、悲鳴、コール。ライトが熱く眩しい。それでも会場を満たすサイリウムの方がよっぽど⋯。
『♪〜♪〜』
彼女を招待した席はこの辺だったなと思考したのは無意識だった。客席を見やって、すぐ発見。見とれるような顔ではなく、圧倒される顔でもなく、笑みのあるギラギラした顔。脈が早い。体に響くこれは心音なのだろうか。動いたせい、それだけなのだろうか。ライブの興奮で頭がやられて原因を暴けない。
「⋯⋯⋯⋯」
そいつの発して届かない四文字はたしかに届いた。自分の脳は視界の端に映っただけのそれを一瞬で理解する。
『我らが負けることなどありえません!Edenは勝ち続けるだけ!誰にもその道は止められない、そうでしょう!』
クソ、つられたように笑いが止まりませんね。ああゾクゾクする。そんなところで見てないで早く戦いましょう。それが自分らの在り方でしょう?
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理音(プロフ) - ☆アスカ☆さん» こんばんは!お返事遅れて申し訳ありません。了解しました!遅くなるとは思いますがそれでも良ければ書かせていただきます、ありがとうございます。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: 8e86f2162d (このIDを非表示/違反報告)
☆アスカ☆(プロフ) - こんばんは(^-^)/リクエストします。レオ君相手で内容はおまかせで涙多めと砂糖多めの二種類お願いしますm(._.)m (2019年11月12日 19時) (レス) id: bf7dd3bfe3 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - ヒナコさん» ありがとうございます!!実はコメント頂いた日にヒナコさんの有り難い言葉を見まして、天満光くんのお話を書きました。大好きだとずっと読んでると言ってくださり、そして長らく更新していなかったにもかかわらずコメントしてくださりありがとうございます! (2018年12月14日 22時) (レス) id: 8e86f2162d (このIDを非表示/違反報告)
ヒナコ(プロフ) - 今でもこの短編集大好きでずっと読んでます! (2018年12月9日 16時) (レス) id: 2c23b98d04 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - イカさん» えええめちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます!!!書きたいなと思っているキャラがいるのですがその人のストーリーをあまり読んでいないのでとても遅くなると思います。あまりに遅くなる場合は他のキャラで書きますので気長にお待ちいただければ嬉しいです! (2018年5月31日 18時) (レス) id: d0426cb47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:理音 | 作成日時:2016年10月30日 21時