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その後凛月は通りがかったりまちゃんに抱き着いて、どこかへ行ってしまった。
この感じも久々といえど悲しいことに変わりはなくて…私は零の前に座ると机に額を押し付けた。
A)はぁ〜…零…どうしよう〜
零)落ち着けA。今のはどう考えても凛月が悪い。気を落とす必要はないじゃろ
A)でもさ〜
うぅっと唸りながら顔をあげれば、零が困ったように笑っていた
冷たい指が私の眼もとに触れた
零)泣き虫が…
A)…
零)もうしばらく我輩の役目のままのようでじゃ…ん、しょっぺぇな
A)しょっぱくないことないでしょ
零)はて、どうだろうな
そう妖しく細める瞳は昔から見てきたものより少し黒みがかっているように感じた
私の知らないところで、なんだかんだこの人もいろんなことがあって…傷ついてきたんだもんね
そんなこと考えてるうちに悲しい気持ちは少しだけ薄れて、私は手を零の頭にのせた
驚いた表情を見せる零に思わず笑いがこぼれる
A)じゃあしょっぱくないときは教えてね。零もあんまり強がらないで
年下だけど、私たちの関係は先輩後輩なんかの域では測れないものなんだから
零)相変わらずのお人よしじゃな…そこがおぬしの良いところなんじゃがな
凛月はを怒らせない程度にお願いしようかの、なんて答える零
私は頷きながらも先ほど自分が怒らせてしまった彼氏について考えた
…でも分からないな
なんで、あんなこと言ったの?
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作者名:♪護♪ | 作成日時:2017年3月15日 2時