No.47 唐突 ページ3
「ところで」
授業が始まるまでの自主練習の時間。
彩はキャプテンである小山田に声をかけられた。
「?」
「立花はいつもの輩の誰かが好きとかあるのか?」
「へ!?」
唐突な彼の言葉に、驚きを隠せない。
「…な、ないですけど…。皆は、私のことをちゃんと認めてくれる、大事な仲間だから…。そういう、誰かを特別に見ることはできないです」
「そっ…か」
少し潤んだ瞳で見つめられ、思わず目を逸らす。
「あのさ」
心を落ち着かせると、再び彩を見て静かに口を開いた。
「俺が立花のこと好きだ。って言ったら、困る?」
「……え?」
突然のことに、動揺を隠せないでいる。
「少し、考えてくれないかな」
そう言うと、また練習に戻って行った。
彩はだんだん速くなっていく心臓の音を隠さんとばかりにぎゅっと服の胸元を掴んだ。
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徠楓 - とても面白いです!これからも面白い作品楽しみにしています! (2022年10月24日 16時) (レス) @page22 id: 096e7909ce (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 大好きです! (2021年12月24日 11時) (レス) id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - めっちゃ面白いからこれからも色々なお話待ってます! (2021年12月24日 11時) (レス) @page22 id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
花奈(プロフ) - Raia。さん» ありがとうございます! (2019年1月28日 17時) (レス) id: c4cc4a66e9 (このIDを非表示/違反報告)
Raia。(プロフ) - おもしろい!頑張ってね!更新待ってるよ〜! (2019年1月28日 14時) (レス) id: 098a0cee36 (このIDを非表示/違反報告)
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