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ユニット活動 side,M ページ5

朝のアレも落ち着いて、何とか、1日が終わった。

ユニット活動中だ。

結局、凛月とは一度も話せなかった。

あいつも話そうとはしなかったし、それなりに俺に気を使ってくれたのかもしれないけど。

……それはそれで、ちょっと寂しい。


「衣更?聞いてるか?」

「え、あぁごめん、ぼーっとしてた」

「サリ〜珍しいね、ぼーっとしてるなんて!」


スバルがボールペンの先を俺に向けた。


「わっ!ちょ、スバル、ペン先!」

「まだ治んないんだ?先端恐怖症、だっけ」


真が俺の顔を覗いた。

俺は頷く。


小さい頃、何かあったっぽいんだけど、まるで覚えてない。

そこだけの記憶を、ポッカリ誰かにもってかれたみたいに。


「衣更くん、レッスン再開するって……大丈夫?」

「あ、あぁ。ごめん。大丈夫だ」


今は別に思い出さなくても良いか。

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作者名:あざらし | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年2月26日 23時

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