前に進む君へ:仁兎なずな ページ17
※リクエストありがとうございます
ねぇ、君は前に進むことを選んだよね
選ぶことって大変じゃない？
お人形さんでいた頃は自分が考えなくても人形師が考えて踊らせてくれたからね。
「昔は君のこと馬鹿だなぁ…って思ってた」
「人形のままの方が楽じゃん？って」
「……でも、」
まだ学院内でなずなくんに会うとぎくしゃくしちゃう。どうしたらいい？ってお師さんに聞くけど、答えてくれない。
自分で考えることは苦手。意見にそって動くのは得意。だって私はお師さんの最高傑作だもん
「不揃いの瞳の烏と出来損ないの兎とは違うの。完璧にお師さんの望む人形だから」
そうやって自分に言い聞かせて何日が経ったかな。
お師さんが完全に私の存在を無視しているのを認めたのはいつだっけ
どんどん進む兎と止まることを選んだ亀と。
縮まることはないこの溝の深さは、どのくらいあるのかな？
お師さんにとって私はなんていう存在？
いらない？まだいる？好き？嫌い？
「助けてよ……なずなくん……」
「送り出したのに引き戻すなんておかしな話かもしれないけどさ。」
「前に進む君に聞きたいんだよ」
呼びかけの声は風にさらわれていく
「君は今幸せ？」
「…あぁ、お前らと一緒にいた頃と同じくらいは」
「……なず、な……くん……」
開いた瞳にいつから流れてないのかわからないぐらい久しぶりに涙が零れる
「なぁ、お前はまだ止まることを選ぶのか？進むことを選ぶなら……」
しゃがんだ私に手を差しのべ、あの頃は見れなかった笑顔で、
「手を引くことくらいなら出来るからさ、ほら俺と一緒に立とう？」
ラッキーカラー
あずきいろ
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aya - 了解です。 (2016年10月5日 18時) (
レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - ayaさん» すみません、リクエストはこちらではなく、2の方へお願いします。 (2016年10月2日 20時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 初めまして！リクエストなんですが、深海奏汰君とプールデート良いですか？遅くなっても構いませんので^^ (2016年10月2日 20時) (レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - こめこさん» わっ、ありがとうございます！リクエスト了解です！続編に書かせてもらいますね！ (2016年10月1日 21時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました…♪あの、リクエストなんですけど、夏目くんでお願いできませんか？シチュエーションは蒼那さんにお任せしますので…！ (2016年10月1日 19時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼那 | 作成日時：2016年5月4日 16時
