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遊木『え、もう行っちゃうの？』
明星『ずるいぞ、ホッケーだけ！Aを独り占めして！
俺もAと遊びたい〜』
…相変わらず煩い明星はともかく。
どうやら、遊木は勘づいているらしい。
俺がAの手を繋いでいるのを、複雑そうな表情で見ていた。
だが悪いな。
今日だけは…譲る気はない。
「……すまない、明星。遊木。
今日は俺だけの時間だ。
いくらお前らでも…邪魔はさせない」
後ろでブーブー文句を言う明星に向かってハッキリと告げた。
これだけハッキリ言えば、いくらアホな明星でも流石に気づくだろう。
…まあ、気づかせる為に言ったんだが。
あの言葉で気づかないのは、俺に手を引かれながら不思議そうにしているAだけだろう。
彼女と過ごすようになってまだ短い期間ではあるが、大体のことは理解出来た。
Aは……自分に向けられる好意には極端に鈍い。
まあ、俺も人のことは言えないが。
俺も…自分のこの気持ちに気づいたのは、実際つい最近だ。
…いや、正直に言うとついさっきだ。
自分でも思う。
俺はとんでもない馬鹿だな。
あの変態に会って、邪魔されたくなくて…
明星や遊木に会っても……ただ
この時間を邪魔されたくなくて…
Aと二人っきりでいられる時間を
Aを独占できる、今日だけを…
誰にも邪魔されたくなくて。
…ようやく、自分の気持ちに気づくなんて。
今日は、Aが今まで頑張ってくれたご褒美のつもりだった。
息抜きをさせてあげたい。
その気持ちに嘘はなかった。
だが…
いつの間にか、それだけじゃない。
俺は、俺自身にもご褒美を与えていた。
Aと二人っきりでいられる時間というのを
俺は自分自身へのご褒美にしていたんだ。
・
・
遊木『……氷鷹くんも漸く気づいたみたいだね』
明星『これからはホッケーもライバルかぁ…』
遊木『氷鷹くんがライバルなんて…手強そうだなぁ…』
後ろでこんな会話がされていたことなんて
勿論、俺は知る由もなかった。
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ゆめ(プロフ) - 若草さん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^^*)同担様にお会いできるのはとても嬉しいです。私もスバル君と真緒くん大好きなので(//∇//)更新が遅くてお待たせしてしまうかも知れませんが、これからも宜しくお願い致しますm(__)m (2017年9月21日 19時) (
レス) id: f6bbd1de18 (このIDを非表示/違反報告)
若草 - 作者様の丁寧であたたかい文章と作品の雰囲気がとても好きです!私もトリスタが好きなので(同担拒否でしたらすみません)、スバル君と真緒君、本編の方も楽しみにしています!長文失礼しました。更新頑張って下さい! (2017年9月21日 18時) (レス) id: f7431038ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - かわいさん» コメントとご指摘ありがとうございます！直しました。亀更新ですが、これからも宜しくお願い致しますm(__)m (2017年8月9日 11時) (レス) id: f6bbd1de18 (このIDを非表示/違反報告)
かわい - 面白かったです！一番右のお星様押しておきました！真くんは游木くんではなく遊木くんだと思います！ (2017年8月7日 18時) (レス) id: 36044e2c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時：2017年6月4日 23時
