俺の癒しは先輩だけ｜高峯翠 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:20,454 hit

02. ページ2

高峯
「ダメだ、心臓が痛い…」

仙石
「翠くん！？高血圧でござるか！？」

南雲
「きゅ、救急車呼ぶっスか！？」

高峯
「いや、そういうのじゃないから大丈夫…」

放課後のレッスン前、高峯翠は心臓を抑えながらうなだれていた。

守沢
「おお！どうした！みんなで高峯に寄り添って！俺がみんなまとめて抱きしめてやろうっ☆」

南雲
「もう！少しは空気読んでください隊長ッ！それどころじゃないんスよ！！」

仙石
「翠くんが心臓が痛いと嘆いているでござるよ！本当に大丈夫でござるか？」

高峯
「心配してくれてありがとう…でも、俺は大丈夫だから気にしないで」

守沢
「高峯！具合が悪いなら無理はしない方がいいぞ！ほら、俺が保健室までお姫様抱っこしてやろう☆」

高峯
「マジでやめてください。余計に具合悪くなる、吐きそう、おえっ…(真顔)」

守沢
「高峯…さすがにその対応は酷くないか？」

こんな茶番劇を繰り広げていると、向こうから深海先輩がやって来た…あれ、隣に誰かいる。

深海
「なんだかみんなたのしそうですね～♪ここにいるのが『りゅうせいたい』です」

「流星隊のみなさんは仲がいいんですね、見ていて和みます…♪」

南雲
「うみゅ？深海先輩、隣の女性は…」

深海
「おなじさんねんせいの『てんこうせい』です～。きのうきたばかりなので『こうない』をあんないしてたんです」

「はじめまして。3年の花城蒼です。よろしくお願いしますっ」

仙石と南雲も挨拶をし終えて仲良くおしゃべりをしている一方で…

深海
「おや、みどり？どうかしましたか？」

守沢
「固まったまま全然動かないな。やっぱり具合悪いんじゃないか？」

「あっ！あなたは…今朝ぶつかってしまった方ですよね！あの時は本当にごめんなさい！」

ペコペコと俺に頭を下げて心配そうに見上げてくる。

うわ～すげぇかわいい…

花城蒼さんって言うんだ。
名前までかわいいし。

…と頭に「かわいい」がいっぱいで高峯は返事を忘れる。