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あの後、千秋さんと連絡先を交換した。
いつの間にか千秋さんは瑠衣の師匠になったらしく、今度ヒーローのお話をたくさん聞かせてくれるらしい。
っていうかヒーローの師匠ってなんだ…?
よく分からないけど男同士で通ずる心があるらしいのでスルーしておく。
せっかく連絡先交換したのに挨拶だけっていうのもなんかね…。男性と連絡するのなんて初めてだから何を話せば良いのか分からない!世間話とか?え!世間話って何を話せば……!
「はぁ〜〜〜……」
瑠衣「ねえちゃんがスマホ見ながらため息ついてる〜」
「男の人とどういう会話をしたらいいのか分からないんだも〜ん」
母「あら!彼氏!?」
目をキラキラさせながら私に詰め寄る母に手のひらを見せてストップをかける。
「いやいや、違うから!前に話した千秋さんのこと!」
母「ふぅ〜ん…会話なんて簡単よ〜!好きな女性のタイプとか好きな女性の髪型とか好きな女性の仕草とか〜……」
「それモロ告白だよね!?助けてくれた恩人なんだから変なこと言わないでよ〜!」
何がなんでも恋愛話に持っていきたい母を静止する。すると、スマホから通知音が鳴った。
あ、千秋さんからだ……!
"今度の土曜日空いてますか?夢ノ咲学院でライブがあって、もし都合が良ければ見に来て欲しい!"
先日聞いたところによると、アイドル育成学校で有名な夢ノ咲学院でとあるユニットのリーダーを務めているらしい。スタントマンだと思っていたらアイドルだと言うから少し驚いた。
千秋さんって顔もかっこいいし、身長も高いし、笑顔も素敵だから確かにアイドル向いてるよね。この前は歌も踊りも見れなかったしちょっと見てみたいかも!
「瑠衣!今週の土曜日、千秋さんのライブ見に行こ!」
瑠衣「また師匠に会えるの!いくいく!」
ぜひ見に行きたいです!と返事をして、スマホを閉じる。週末の楽しみが出来たことに嬉しさを感じる。
千秋さん、女の子にモテるんだろうなぁ…
ライブではどんな姿を見せてくれるんだろう…
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時