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story5 ページ5

千秋「随分と熱があるな…」



彼女の額に手を当て、
自分の額と比べると尋常じゃない熱さだった。

………にしても可愛い女の子だな。
まつ毛が長い………。

………っていかんいかん。
今はそんなことを考えている場合ではない!



瑠衣「お姉ちゃん…大丈夫かな……」


千秋「恐らく熱中症だな。救急車を呼んでいるから、点滴をして安静にすればすぐに治るぞ!」


瑠衣「俺、お姉ちゃんを振り回しちゃって…」



この子は、彼女の弟みたいだな。
責任感を感じているんだな、優しい子だな。
俺は泣いている男の子をぎゅっと抱きしめた。



千秋「よぉしよぉし…☆君に、この赤いハンカチをプレゼントしよう!」


瑠衣「…え?いいのっ……?」


千秋「いいぞ♪大事に使ってくれ…☆」


瑠衣「うぅ…ありがとうっ…!…あのね、1つお願いがあるんだけど……」



少し顔を赤くしながらもじもじする彼に優しく答えた。



千秋「どうした?なんでも聞くぞ…☆」


瑠衣「俺ね、ヒーローになりたいんだ!お兄ちゃんみたいに、優しくてかっこよくてみんなを守れるヒーローになりたいっ。だから…その…俺の師匠になってくださいっ……!」



お、俺がっ…師匠!?
なんだ優越感にも似たこの感じ……
俺は今最高に嬉しい気持ちで溢れている…!



千秋「ああ、勿論だ!君の名前は?」


瑠衣「やったぁ♪俺は柊(ひいらぎ)瑠衣!」



柊…どこかで聞いたことが……
はっ!いや、まさかな……


確かに珍しい苗字ではあるが、
こんな運命の出会い的なのはないよな。
あまり期待し過ぎるのも良くない。


…とは言っても顔は確かに似ている。
俺の昔の記憶は9割あてにならんが、
あの子の顔だけはしっかり覚えている。


俺がこの手で守ると誓った女の子___


自分で確かめてみるのが一番だな。

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設定タグ:あんスタ , 守沢千秋 , 流星隊   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時

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