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千秋「いやぁ、油断してたな!まさか、あんなに大量の水が降ってくるとは思ってなかったぞ!」
売店でかわいいイルカ柄のTシャツを買い、着替え終わった千秋さんは何事も無かったかのように更衣室から出てきた。
「私のためにありがとう…ごめんね。おかげで私は少し濡れた程度で済んじゃって…」
千秋「謝らないでくれ。気づいたら勝手に身体が動いててすまなかった。結構恥ずかしいことしてたよな…俺…」
庇ってくれた時、顔との距離が物凄く近かくて確かに驚いた。でも、咄嗟に守ってくれた千秋さんにドキドキしてしまった。
素直に伝えるべきだよね…
「庇ってくれたこと、とても嬉しかったよ!まさしくヒーローって感じで…!」
千秋「ふふ、そっか!それなら良かった!好きな女性を守れない男がヒーロー名乗れないからな!」
正々堂々と好きな女性と言われて、急に恥ずかしくなる。
千秋さんが私のことを好きなのは分かってはいるんだけど、伝えられる度に照れてしまって顔が合わせずらくなる。
でも、このまま千秋さんだけに言わせる訳にはいかない。私もちゃんと伝えるんだ。
千秋さんに対するいまの気持ちを。
「千秋さん、お話ししたいことがあって…ちょっと人がいないところに行かない?」
千秋「分かった。近くに大きな公園があったはずだからそこまでちょっと歩かないか?」
なにから話そうか、どう伝えようか。
一歩踏み出す度に頭が混乱しちゃう。
頑張れ、私!
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時