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「わ!羽風さん!?何故ここに!?」
羽風「たまたま俺も遊びにきててね〜♪それより、もりっちとはどんな感じ?楽しんでる?」
突然現れた羽風さんはベンチの隣に座ってずいずいっと聞いてくる。ち、近いな羽風さん…さすが女の子慣れしているというか。
「とっても楽しいですよ!この時間がずっと続けばいいのにって思ってます…」
羽風「きゃ〜♡未桜ちゃん、もりっちにベタ惚れだね!」
「えっ、べ、ベタ惚れ…!?」
羽風「え、未桜ちゃんもりっちのこと好きなんじゃないの?」
羽風さんのキョトン顔に私も少し驚いてしまう。私、そんなに好きっていう感情ダダ洩れだったの…というか私千秋さんのことやっぱり好きなのかな…。
「私…千秋さんを好きになっても良いと思いますか?」
羽風「どうしてそう思うの?」
「千秋さんにはもう大勢のファンもいて、人気もある。私が好きになってしまったら千秋さんを良くない方向に進めてしまう気がして…」
羽風「好きになってもいいんだよ、未桜ちゃん。むしろ、もりっちは未桜ちゃんに好きになってもらうために必死なんだし」
にこにこと微笑む羽風さん。
「好きになってもいいんだよ」
その一言で今まで悩んでいたものがスーッと消えたような気がした。
羽風「確かにファンの子にも人気あって、こういうデートとかもバレたら批判を浴びてしまうかもしれない。でも、もりっちはそんなやわな男じゃない。命に代えても絶対に未桜ちゃんを守ってくれる、そういう熱い男だよ守沢千秋は」
「羽風さん…」
羽風「だからさ、未桜ちゃんの気持ちは素直に伝えてあげてね。絶対喜ぶはずだから」
「最後まで楽しんでね」と明るい声で去っていく羽風さんに私は慌ててお礼を言う。なんだか羽風さんのおかげで吹っ切れた。もっと自分に素直になろう、そして千秋さんにも私の想いを…。
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時