story26 ページ26
千秋「未桜ちゃん…」
「はい!なんでしょう?」
千秋「いや…なんでもない」
振り向くと、千秋さんは顔だけでなく耳まで真っ赤にしてぷるぷると身体を震わせている。何か言いたそうだけど…本当になんでもないの?怪しすぎる…。
すると、千秋さんは赤く染まった顔をこちらに向け私に手を差し伸べた。
千秋「その…危ないから、手、繋がないか?」
「んっ…!」
予想外の言葉に思わず変な声が出てしまった!
手、手を繋ぐ…?
でも、そんな手とか繋いじゃったら外からみたら完全にカップルだよね!私が千秋さんと、そんなに距離を縮めて…良いのかな?
千秋「あっ!嫌だったら良いんだ!いきなり変なこと言い出してすまない…」
「い、嫌なんてことないです!私、千秋さんと手、繋ぎたいです!!」
あっかーーん!
否定するのに必死なあまり、私の欲望がそのまま口に出てしまった!繋ぎたいってはっきり言ってしまったよ!言った後に一気に恥ずかしさが増してきて、頭からぷしゅ〜と気の抜けた音がする。
千秋「嬉しい…俺もずっと繋ぎたかった」
千秋さんは少し照れくさそうな顔で私の手をぎゅっと握った。
そ、その顔は反則ですよ千秋さん…!うう、また緊張が戻ってきたして、手汗がっ…。
千秋「う〜ん…こっちの方がしっかり握れていいな!」
「はっ…!」
一度握った手を離し、恋人つなぎにしてにぱっと笑顔を見せる千秋さん。
こ、恋人つなぎ…!?千秋さんはなんの策略もなくやってるんだろうけど、女の子を一瞬で落としちゃうやつだよこれ!ううっ、し、心臓がバクバク仕事し過ぎて忙しい…。
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時